電動アシスト自転車のスポーティモデルに乗ってきました
だいぶ寒くなってきましたね。
乗りモノ担当の増谷です。
朝晩の通勤時に駅まで自転車で行くにも手袋が必要な時期になってきました。
ヤマハ発動機では、電動アシスト自転車の「PAS」シリーズに『PAS Brace L(パス ブレイス エル)』と『PAS VIENTA(パス ヴィエンタ)』というスポーティなモデルを用意していますが、その2013年モデル試乗会に参加してきました。
▼用意された『PAS Brace L』(手前)と『PAS VIENTA』(奥)。メインで乗らせてもらったのは、クロスバイクタイプの『PAS Brace L』です。
都内某所で行なわれたこの試乗会。
限られたスペースをグルグル走り回るのではなく、実際にヤマハのスタッフの方と一緒に街に出てポタリングを楽しむというもの。
ポタリングとは、自転車での散歩のようなもので、スポーティなモデルとは言え、電動アシスト自転車は時速10km以上からアシスト力が減らされていき、25kmでゼロになってしまうので、どちらかというとのんびり走る方が向いている乗りモノなのです。
当日は天気も良く、やや肌寒いとは言え、気持ちの良い日差しの中を走ることができました。
やはり限られたコースを走るより、ずっと楽しめます。
長い上り坂もあるレイアウトなので、電動アシストの恩恵を存分に感じられました。
『PAS Brace L』は「強」「標準」、そして自動でアシスト力をコントロールすることで距離を伸ばす「オートエコモード」の3段階にアシスト力を切り替えられるのですが、坂に入ってからはずっと「強」にしていました。
距離も長く、普通の自転車であれば立ちこぎしたあげく、途中で降りて押さなければならないような坂でしたが、強力なアシスト力でペダルをくるくる回しているだけでどんどん坂を登って行きます。
坂の多い場所に住んでいて、1度乗ったら普通の自転車には戻れないですね。
自宅から駅までの間にある結構急な坂(毎日ここを上った後は息が上がりまくる)を思い出して、かなり心が動いてしまいました。
それ以外にも、個人的にグッと来たポイントをいくつか。
▼今年のモデルよりバッテリー容量が8.1Ahから8.9Ahに約10%アップ。アシスト可能距離も「標準」モードで36kmから40km、「強」モードで31kmから34km、「オートエコモード」では47kmから52kmへと、それぞれ約1割アップしています。
▼手元には大型の「液晶マルチファンクションメーター」を装備。これで走行モードの切り替えや、ライトのON/OFF操作をするとともに、速度や走行距離、バッテリー残量、バッテリー残量から算出したアシスト可能距離などが表示できます。走行距離やペダルを踏む力から解析した消費カロリーが表示されるのも、最近腹回りの肉が気になり出した私にはポイントです。
▼フロントにはショックを吸収するサスペンションと、雨の中でも強力な制動力を発揮するディスクブレーキを装備。あと、細かい部分ですが、クイックリレーズといって前輪を工具なしで簡単に取り外せる機構が採用されています。自転車をクルマなどに積んで出掛ける際にはありがたい仕様。自転車での行動範囲がグッと広がります。
自転車の試乗後には、駐車場内で電動スクーターの試乗もできました。
個人的にかなり気になっていた車両。
アクセルをひねると音もなく加速し、しかもその加速力が結構強力です。
最高速は時速45km程度ですが、電気モーターは回転し始める際が最もトルクがあるので、ガソリンエンジンとは異なる加速感でかなり楽しい。
こっちもスポーティなタイプがあったら欲しくなりますね。
▼試乗させてもらった電動スクーターは『EC-03』というモデル。シートの下に充電用のケーブルを収納していて、コンセントとつないで充電できます。いわゆるプラグインというやつです。
▼メーターの表示もなかなかユニーク。常に視界に入る部分なので、こういう部分のデザインは大切です。
電気の力を利用した乗りモノを堪能できた1日。
音も排気ガスも出ないし、その割に加速力は強力だし、電動ビークルの将来性に期待が高まりました。
これも「デジモノ」の一種ですから、今後も本誌では紹介していきたいと思っています!