ホンダの電気自動車に乗ってきました
寒い日が続きますね。乗り物担当の増谷です。
次世代の乗り物として期待を集め、電気を動力としていることからデジモノステーション的にも注目の電気自動車「EV」ですが、最新の「EV」の乗り心地はどんな感じなのか?
昨年8月から自治体・企業向けにリース販売されているホンダ『フィットEV』に試乗してきました。
▼車体は見慣れた『フィット』ですが、サイドに「EV」のロゴが光ります。
車内のデザインや操作系も通常の『フィット』と共通ですが、メーター周りの表記が違います。
▼画面右側のメーターがバッテリーの充電状態を表わすもの。マークが充電器になっているのがわかるでしょうか? 左側のメーターはどのくらいの出力を使っているか、あるいは回生しているかの表示です。
「EV」はエンジンがないので、キーを回してもエンジンがかかることはありません。
そのままアクセルを踏めば動き出しますが、音もなく進む感じが新鮮。
そして、出だしから思った以上の加速感があります。
これは、ガソリンエンジンでは回転数が上がってからパワーが出始めるのに対して、電気モーターは回り始めるところで一番パワーが出るという特性の違いからくるもの。
音もなく、それでいて力強い加速感は「EV」ならではの乗り味です。
『フィットEV』には「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つの走行モードがあるのですが、「SPORT」モードに入れると、その加速はさらに力強くなります。
軽くアクセルを踏み込んだだけでも体がグッとシートバックに押しつけられるような加速感。
最初に体感した際には思わず笑ってしまうくらいでした。
これだけ加速Gを感じるようなクルマは、ガソリン車ではなかなかありません。
しかも、どこからでもアクセルを少し踏み込んだだけでこの加速感が得られるので運転していて非常に楽しいです。
▼「SPORT」モードの時のメーター表示。赤い表示は気分を盛り上げますが、バッテリーの消費は早くなります。
電気自動車で問題とされるのが、ガソリン車に比べて航続距離が短い点ですが、この『フィットEV』は発表時点では「世界最高の電費性能」を売りにしており、一回の充電で225kmの走行が可能です。
そして、搭載されているカーナビには、バッテリーの残量で走行できる範囲を示す表示や、近くの充電施設を検索できる機能も搭載。
「電欠」の不安感を解消してくれます。
▼バッテリーの残量で走行できる範囲を表示。この時点では満充電だったこともありますが、想像以上に遠くまで走れることがわかるかと思います。
▼近くの充電施設を検索できる機能も。急速充電か100V、200Vの充電施設をそれぞれ探すことができます。
随所に「新しい乗り物」としての楽しさを感じた試乗でした。
今月1月25日発売の『デジモノステーション』本誌では、乗り物関連の最新技術を紹介する連載ページ「乗り×モノテクノロジー」で『フィットEV』の開発者にインタビューをしています。
興味を持っていただけたら、ぜひそちらもご覧下さい!