iPhoneをサイクルコンピュータにするアプリ『Pano Bike』
こんにちは。乗り物担当の増谷です。
暑くもなく、寒くもなく、雨も降りにくい梅雨前のこの時期は一番自転車が気持ち良い時期ですね。
スポーツ自転車に乗り始めると、自分が走った距離や速度、消費カロリーなどさまざまな数値を記録したくなるものです。
とは言え、専用のサイクルコンピュータを購入して、自転車に取り付けて、となるとハードルが高く感じてしまう人も多いのではないでしょうか?
かくいう僕もその1人。
そんな時、役立つのがスマートフォンのサイクルコンピュータアプリです。
スマホを車体に取り付けて活用することもできますが、それが面倒ならポケットに入れたまま起動させておけば、走った距離や平均・最高速度、消費カロリー、獲得標高などを記録しておいてくれます。
ちょっと面白そうなサイクルコンピュータアプリがリリースされたので使ってみました。
自転車用の工具やバッグなどを手掛けるTOREAK(トピーク)が作った『Pano Bike(パノバイク)』というアプリです。
▼記録中の画面はこんな感じ。現在の速度や平均速度、最高速度、走行距離、走行時間、傾斜角、獲得標高などが表示されています。
▼地図を表示することもできます。さすがに道案内まではしてくれませんが、自分の現在地がわかって目的地の方向さえわかれば、自転車の場合は十分だったりします。
▼走行後の記録はこんな風に閲覧できます。消費カロリーもわかるのが良いですね。
▼走行速度や標高の変化はこんな風にグラフィカルに表示できます。
▼走ったルートもこのようにマップ上に記録されます。記録したデータをFacebookにアップロードできる機能も搭載されています。
速度の計測にはGPSを使っているので、厳密には正確な速度ではないかもしれませんが、使ってみた実感としてはそれほど大きくずれてはいないようです。
アプリは「iPhone」用で、表記は英語だけなのですがTOPEAKのWebサイトでは日本語の説明書がPDFでダウンロードできるので困ることはないはすです。
そして、このアプリの面白いところは、別売のハートレートモニター(心拍計)セットや、スピード&ケイデンスセンサー(ペダルの回転数を計るセンサー)を使用することで、より本格的なサイクルコンピュータのように使えることです。
ハートレートモニターセット(価格:7350円)
スピード&ケイデンスセンサー(価格:5250円)
こういった心拍数やペダル回転数を計測するセンサーは、独自の通信規格を使っていることが多く、スマホと直接通信することはできなかったのですが、このモデルではBluetoothを使うことで直接データを送ることができるようになっています。
もちろん、ワイヤレスなので面倒な配線作業も必要ありません。
TOPEAKでは、『iPhone 4/4S』と『iPhone 5』に対応したライドケース(価格:4305円)もリリースしていて、自転車に取り付けて使用することもできます。
▼ライドケースはハンドルやそれを支えるステムと呼ばれる部分に装着する方式。角度調節や縦横の切り替えも可能です。
ケースやセンサーはそれなりの価格になりますが、アプリ自体は無料なので、まずはダウンロードして試してみて、必要になったら買い足していくことができます。
また、スマホのバッテリー消費が気になる人には5200mAhのモバイルパワーパック(価格:9450円)も用意されています。
サイクルコンピュータを購入して取り付けるのにハードルの高さを感じていた人も、今使っているスマホでその機能が利用できるなら気軽に試せるのではないでしょうか。
サイクルコンピュータになるアプリは、ほかにもいくつか出ていますが、将来的にセンサーを追加して機能をプラスできるところが『Pano Bike』のメリット。
自転車の楽しみをより広げてくれそうなアプリです。