Bose『QuietComfort 20』がっつりレビュー!
みなさんこんにちは。「ブログの当番日がいっつも修羅場の頂点だよ!」と叫びたいオーディオ担当の玉造です。
さてさて、最近オーディオ業界で激震が走ったイベントがありました。
“Bose IMPACT 2013”!!
渋谷ヒカリエにて6月6日に開催された、Boseの新製品発表セレモニーです。
もちろん玉造も参加したのですが、いやー驚いた!
ノイズキャンセリングヘッドホン「QuietComfort」シリーズの最新作が発表されたのですが、何とBose初のインナーイヤー型!!
Bose『Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones』
価格:3万1500円 実勢価格:3万1500円
9月発売予定
どーん、ついに出ちゃいましたねインナーイヤー!
Boseが6月6日以前から「サウンドの歴史が変わる」と、堂々とアナウンスしていた言葉を全く裏切らない大きなサプライズでした。
そもそも事前の期待度も高く、“Bose IMPACT 2013”には1200超の人数が集まったそうです。
当日は製品プレゼンの間にライブ演奏や、製品をイメージさせるファッションショーが展開され盛大なイベントとなりました。
さてさて、もちろん当日は本製品のタッチ&トライもありましたので、今回は簡単にですがそちらのレビューを。
まず外観ですが、耳のくぼみにフィットするよう設計された突起が、今回初採用の「StayHear+チップ」。
遮音性を重視して作られた設計とのことですが、実際に着けてみたところ一番のポイントは圧迫感のなさですね。この手のタイプのインナーイヤーでジャストフィットするものってなかなかないんですが、シリコンがちょうど良く柔らかいので耳に押し込まれた感じはしません。
見た目は人の好みがあるとは思いますが、個人的には至極Boseらしくグッドな感じだと思っています。外部マイクもある意味、1つのデザイン要素になっていますね。
肝心のノイズキャンセリング性能についてなんですが、今回はあえて技術的な話は排して率直な感想を言います。
消えすぎです!
ほぼ無音と言っても過言ではないですね。
当日の会場では室内音響全体に『QuietComfort 20』の性能を十分発揮できるチューニングが施されていたようなので、実生活で使う以上に効果を感じたのだろうとは思うのですが、それでも数百人がひしめく会場内で無音に近い静音を生み出すとは……!
さらに、ノイキャン特有の耳にかかる圧迫感はかなり少ないです! インナーイヤーだからあの圧迫感は結構ダイレクトで感じそうと思っていたのですが、想像以上にナチュラルなかかり方。
人によっては音が消えすぎて危なそうと感じましたが、この『Quiet Comfort 20』一番のポイントはその問題をある機能で解消したこと。
その機能は“Awareモード”と言って、ざっくり説明すると周囲の音で不必要な騒音だけをカットしつつ、人の呼び声やアナウンス、警戒音などはキチンと聴こえるようにしてくれる。
もちろん音楽を聴きながら!
実際に試してみたところ、たぶん外音の中でも低帯域をメインでカットしているとは思うのですが、それだけでは説明が付かないくらいに、しっかりと音楽再生と外音が分離して耳に入ってきました。
この“Awareモード”って突き詰めた話、生活の中でヘッドホンを外す必要性をほぼ失くしかねないんですよね。
コンビニのお会計時、急に人に話しかけられた時、いつでも『Quiet Comfort 20』ならちゃんと相手の声や音は届いているから装着したままで良い。
まさに「リスニングスタイルを変える」とはこのこと。
弊誌オーディオ担当を務め始めて一年弱ですが、ここまで驚き、興奮したヘッドホンは初めてでした。
さすがBose! そう言わざるを得ません。同じく今月発売されたBose初のワイヤレスステレオヘッドホン『Bose AE2w Bluetooth headphones』も、恐ろしく完成度の高いBluetoothヘッドホンだし、『QuietComfort 20』と同時発表された
『SoundLink Mini Bluetooth speaker』
価格:2万2800円 実勢価格:2万2800円 7月12日発売予定
も信じられないくらいのコンパクトボディに変わらない、むしろ洗練されたBoseサウンドを再生する製品。
どれもオーディオ業界の中で特別な立ち位置になりそうな製品で、担当としてかなりビビってます。。。
Boseのこのラッシュを皮切りにガンガン面白いヘッドホン、オーディオが生まれるとうれしいですね。
個人的には『QuietComfort 20』にかなり触発されたので、ノイキャンヘッドホンを一気に聴き比べとかしてみたいので、ノイキャン新製品希望ですね!
あ、もちろん6月25日発売のデジモノステーション8月号(まだちょっとだけ制作中……)にて『Quiet Comfort 20』のより深い情報をお見せしますのでお楽しみに!
じゃあまた修羅場に戻ります、さらば!
撮影/松川忍