ヤマハのスポーツタイプ電チャリがパワーアップ!
暑いですね。
乗り物担当の増谷です。
この時期の自転車って、乗ってる間は風が当たってるからいいのですが、止まった瞬間に汗が噴き出してきます。
坂なんか登った日には、そりゃあもう……。
そんな時、電動アシストだと吹き出る汗の量も全然違うんですよね。
もちろん、体への負担も。
そんな、電動アシストが欲しくなる時期にヤマハからスポーツタイプの新モデルが登場しました。
従来からあったスポーツタイプの定番モデル『PAS Brace L』がリニューアルした『PAS Brace XL』です。
ヤマハ
PAS Brace XL
価格:15万8000円
実勢価格:14万2800円
一番の注目ポイントは、12.8Ahの大容量バッテリーが搭載されたこと。
従来モデルが8.9Ahでしたから、約1.4倍になりました。
これによって1回の充電でのアシスト走行距離も最大74kmまで伸びています。
「そんな長距離走らない」と思う人もいるかもしれませんが、スポーツタイプの自転車で、しかもアシストがあると思った以上に遠出ができてしまうもの。
帰り道で充電が切れたりすると、ペダルも気分も重くなりますから、アシスト距離が長くなって困る人はいないのです。
しかも、急速充電器がセットになっているので、充電は約3時間半で済む。
バッテリーは容量が大きくなると充電時間も伸びるのが玉にきずですが、その点をよくわかっている装備だと思います。(通常の充電器では約6時間半かかるそうです)
もう1つの大きな進化ポイントは、今年のヤマハの個人的イチオシ機能である「トリプルセンサー」が搭載されたこと。
従来はペダルを踏んだ力を計測する「トルクセンサー」と速度を測る「スピードセンサー」で必要なアシスト力を決めていたのが、新たにペダルをどれくらい回しているかを計測する「クランク回転センサー」が追加されました。
これによって、より自然なアシストを実現しています。
具体的には、低速でペダルをクルクル回しているような乗り方だと、あまり踏む力(トルク)が大きくないので、従来のセンサーだとアシストもあまり強くはされなかったのが、ペダルの回転を感知してくれるので適切なアシストがされるようになりました。
ペダルを止めた際も、以前はアシスト力が残っていて思ったより前に出てしまうことがありましたが、それもなくなっています。
初めて乗る人にはわかりづらい進化点かもしれませんが、以前のセンサーのモデルと乗り比べると、圧倒的にアシストが自然な感じになっていて進化が実感できる部分です。
バッテリー残量や走行スピード、消費カロリーなどを表示できる「マルチファンクションメーター」や内装8段変速、フロントのディスクブレーキなど充実の装備はそのまま。
▼表示項目や走行モードの切り替えなどもできるマルチファンクションメーター。
▼特にディスクブレーキは、雨の日にも効きがほとんど変わらないので、一度使うとリムブレーキは使いたくなくなる装備です。
新色のブルーも涼しげで良い感じですね。
今年は世界初の電動アシスト自転車である「ヤマハ パス」が登場してちょうど20年になります。
毎年、少しずつ進化してきた電動アシスト自転車の間違いなく最前線を走っているモデル。
電動アシスト自転車に乗ったことがない人も、既に乗っているという人も、一度乗ってみるとその進化に驚くと思いますので、機会があったら試乗してみることをおすすめします!