ジョニデの顔芸が凄すぎる!映画『ローン・レンジャー』
校了前で息絶え絶えの、映画担当・鈴木です。
と言いますのも、8月24日発売号より、エンタメページがリニューアルしま~す!じゃじゃーん!
ページ数はダウンしたものの、エンタメ度はアップしてると思うんですが、
どうでしょう。ドキドキ。
みなさんからのご意見・ご感想・ご鞭撻、心よりお待ちしています。
そんな中、エンタメ力炸裂の傑作活劇、
『ローン・レンジャー』を観に行ってきましたよ。ハイヨー!シルバー!
……って、掛け声、そういえば、ジブリ映画『紅の豚』でも使われてましたよね?
50年代の人気テレビアニメのリメイクだけに、
西部劇ごっこで育った世代のお父さん、おじいちゃんがいるなら、
一緒に観に行くのが正解かも。
アニメを見たことがない世代が観ても楽しいし、
文字通り子供から、おじいちゃんまで気分が上がる夏休み映画でしょう。
もちろん、おじさま同士で童心に返るのも♪
ただし、長尺です。まさかの2時間半!
でもそこは、ゴア・バービンスキー監督×ジェリー・ブラッカイマー率いる『パイレーツ・オブ・カリビアン』チーム。
『ウィリアムテル序曲』が流れまくる中で展開する壮大なアドベンチャー・アクションが、時間を感じさせません。
少なくとも、始めと終わりのアクション15分は、
『ダイ・ハード』×『パイレーツ』×『大列車強盗』で、気分が上がること間違いなし。
あの手この手でアクションを流れるよう数珠つなぎにしてく中で、
あんなとこやこんなとこまで、白馬に乗って駆け抜けてくキモサベが爽快!
またその白馬も名演なの!ぜひ、最優秀助演雄馬賞をあげたい。
広大な西部荒野の映像も目にしみます。
ラストは、夕陽をバックにした超古典的な“ヒーロー・ショット”というお約束カットもあって、
なんだか、にやにやしてしまいました(笑)
それにしても、「えっ、これディズニー映画だっけ?!」と
思わず確認したくなるほど、バンバン銃が飛び交い、
バタバタと人が死んでいくし、ブラックユーモアもきいています。
そして、またしても白塗りメイクのジョニー・デップの怪演ぶりがシュールで、
鑑賞後、くっきりと残像に残ってしまう(笑)
正直、主役をくってるし、ほぼ主演・ジョニー・デップ作品になっています。おそるべし。
(そろそろノーメイクのデップ様が観たいところですが)
でも、それもそのはず。小耳にはさんだエピソードからは
デップ様の並々ならぬ意欲があったことがわかります。
撮影中、落馬して骨折していたり、
あまりに製作費がかかったため、途中、デップ様が自らギャラのカットを申し出たとか。
トント役の白塗りメイクも、自らの発案のもと、形になったようです。さすが~。
ひとつだけ残念だったのは、
先住民のドラマを描こうとした中盤が中だるみしたこと。
アメリカにとって負の歴史である先住民の歴史を扱っているだけに、
過酷な史実とファンタジー要素満載のアクションの
リアリティのレベルが一定じゃないところが気になりました。
歴史の扱いって難しいですね。
ただし、あの暴走列車のアクションシーンは文句なしに必見なので、
ぜひ劇場で体験してみてください。
これはもうBDじゃ意味がないです!
『ローン・レンジャー』
全国劇場公開中
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
監督:ゴア・バービンスキー
出演:アーミー・ハマー、ジョニー・デップほか
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