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暖房対策について考えてみた。

 [シロモノ家電]

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暑がりなくせに寒がりなので、
家の空調は年中ほぼ稼働というシロモノ家電担当の中村デス。

とは言っても、節電も心がけないといけないので、
夏は、エアコンの設定温度高め&扇風機で乗り切りました。

となると、次に対策を考えなければならないのは冬。

今季は、石油ストーブが売れているそうです。

Gfk Japanのデータによると、
石油暖房市場は過去10年縮小傾向だったのだが、節電意識の高まりから、
需要が急激に拡大したとのこと。

扇風機が夏本番に在庫不足になったことから、冬本場になる前に
石油暖房を手に入れようという動きが高まり、
石油暖房における9月期販売台数は石油ストーブが前年同月の約16倍、
石油ファンヒーターが約1.8倍となったそうです。

■暖房家電 カテゴリ別8・9月販売台数推移(前年比) 提供:Gfk Japan
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さらに、こたつや電気カーペットなど、メイン暖房とあわせて使用することで
効率的に暖まれるサブ暖房も売上を伸ばしています。

メイン暖房においては、石油ストーブ、石油ファンヒーターが人気ですが、
その理由は「電気代」を意識しているから……ということですよね。
(もちろん節電という意味もあり)

石油ストーブや石油ファンヒーターの主なエネルギーは灯油ですから、
電気代は少なくて済むのは当たり前。

例えば、トヨトミの石油ファンヒーター『LC-SL43B』(適用床面積:~15畳)の場合、
10時間使用した時の電気代は約3.3~4.8円。

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トヨトミ『LC-SL43B』 実勢価格:2万4800円


人感センサーを搭載しており、
約10分間人がいないと判断すると「弱」運転に切り替わり、
さらに、約50分間不在と判断した場合には運転を停止。


1日10時間で1カ月使用しても、電気代は150円未満で安いですね。

でも、灯油の価格が高騰している現状も無視できません。
10月中旬の灯油の全国平均店頭価格(18リットルあたり)が前年同時期に比べ、
約350円も上昇しています(石油情報センターの統計より)。

すばやく暖められることは間違いありませんが、
住宅によっては使用を禁止されていたり、
定期的な換気、灯油の補充など手間がかかるのも事実。

住環境によって使用できるできないがわかれるものとしては、
ガスファンヒーターも同じですね(工事が必要な場合もある)。

ガスファンヒーターも主なエネルギーはガスなので、
電気代は8時間使用しても約3.5円程度だそうです(適用床面積:~21畳モデル)。
(東京ガスの資料より)

その点、手間が最小限で済むのが、オイルヒーターとエアコン。


オイルヒーターでは、デロンギが有名ですね。

今シーズ発売されたモデル「ドラゴンデジタル」には、「ECO運転モード」を搭載。
室内が設定温度になるまでは1500Wのヒーターで稼働するが、
設定温度に達したあとは、室温の変化にあわせて600Wあるいは900Wのヒーターを、
使用して消費電力を抑えるというもので、最大約20%削減できるそう。

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デロンギ『ドラゴンデジタル TDD0915W』 実勢価格:4万7800円
適用床面積:4~10畳


使用するWの数値が変わるので、一概に電気代の算出はできないのですが、
メーカーがカタログに掲載している「ECO運転」時の電気代を参考として明記すると、
10畳の部屋で8時間(15~23時)に室温20℃前後になるように使用した場合、
電気代は約163円。

たしかに数値だけみると、電気代が高く見えますが、
オイルヒーターから放射される熱は、
空気だけでなく床・壁・天井などの表面温度も上昇させます。
そのため、室内をそれほど温めなくても暖かく感じることができ、
また、運転を停止したあとも床・壁・天井などから放射される輻射熱により
すぐに部屋が冷えてしまうこともないので、これを上手に利用すれば
省エネもできますよね。

個人的には、オイルヒーターの
おひさまのようなポカポカとした独特の感覚は好きです。

そして、暖房家電で電気代がかかるのに温まらないと思われているのが、エアコン。

私も、エアコンは温かくない! と思っていた派なのですが、
発表会や体験会に行って試してみると、本当に温かいのですよ。

エアコンを選ぶ基準はいろいろありますが、
省エネということだけを目指した場合、一番簡単な選び方が、
期間消費電力量の数値が小さいものをチョイスするというもの。

とは言っても、これはJISに基づく測定方法で計測されているので、
地域や住居、使用方法によって異なるので、あくまでも目安です。
でも、目安ではありますが、期間消費電力量の数値が小さいものは、
省エネ設計に優れていると判断しても大丈夫。

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パナソニック『CS-X402C2』 実勢価格:25万9500円
適用床面積:~14畳

例えば、パナソニック『CS-X402C2』の場合、
期間消費電力量は1214kWh。内、暖房時は895kWh。
この暖房時の数値は、10月28日~4月14日の5.5カ月、
設定温度は20℃、6~24時までの18時間使用した場合です。

と言うことは、単純に計算すると、
暖房時の5.5カ月でかかる電気代は1万9690円。
9時間しか使用しないとすると、9845円になります。

そう考えると、もしエアコンを1日9時間使用した場合の電気代は、
1カ月約1800円程度。

あくまでも、期間消費電力量から算出した目安の電気代ですが、
参考にはなると思います。

また、各社、センサーなどによるエコモードを搭載しているので、
さらに省エネできるのは間違いないでしょう。

エアコンの場合、換気の必要もないですし、
電気代以外の費用はかかりません。

そして、根本的な話ですが、どの暖房家電においても、
使用する部屋の大きさよりも適用床面積が小さいものは選ばないということも
肝に銘じておかなければなりません。

部屋が温まらないだけでなく、温まらないことから常にフルパワー稼働になり、
電気代が高くついてしまう……というランニングコストにおいて
一番マイナスな結果になってしまいます。


その点を念頭におきつつ、
住環境や生活スタイルにあった暖房家電を選ぶようにしましょう。


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