ジュアッグが、好きだ。
デジタルグッズの雑誌なのに、全く電気を使わないガンプラを紹介しているのでおなじみ(?)のガンダムグッズ紹介ページ担当の益子です。
今回はガンダム偏差値が55以上の方に向けて書きます。
あえて言います、「ガンダム弱者は去れ」と。
ガンダム偏差値を測る目安は、「ファースト」~「逆襲のシャア」までを見ていれば“偏差値50”、「ミノフスキー粒子」や「サイコフレーム」の実用性について30分以上会話ができれば“偏差値60”といったところでしょうか。
すみません、適当です。具体的な基準はありません。
さっき考えました。
さて、『デジモノステーション』最新の5月号では、ガンプラ『HGUC ジュアッグ(ユニコーンVer.)』を紹介させていただきました。
1980年代のガンプラブームの初期に発表された「MSV」の1つであるジオン軍のジャブロー攻略モビルスーツ、MSM-04G ジュアッグ。
OVA『機動戦士ガンダムUC Episode.4』でまさかの登場を果たし、宇宙世紀原理主義のファンを歓喜させたのも記憶に新しいところです。
そのUCへの登場をきっかけに、HGUCシリーズで30年ぶりのガンプラ化。
マイナー機体ながらもこの30年ぶりの邂逅はしっかり掲載せねばと、宇宙世紀原理主義の編集長とキャッキャッ言いながら決定しました。
で、完全に手前ミソなのですが、今回のページ構成がとても気に入っております。
というより、メイン写真がとてもナイス。
せっかくなので、カメラマン氏の許可をいただいたノンテキストの掲載写真をUPいたします。
うーむ、カッコイイ。
ジュアッグのウリである三連砲感もしっかり出ています。
後ろにいる『HGUC ジュアッグ(Ver.MSV)』もほど良いさりげなさです。
偉そうに言うほど実力はないのですが、ガンプラの撮影はとても難しいのです。
近年のガンプラは、世界に誇れる成形技術と開発者の方々の巧みな設計力によって、アホみたいに可動します。
可動箇所が増え、可動域も広がったことでポージングの自由度は飛躍的に上がり、劇中のあの名シーンを再現できる……はずなのですが、首、肩、ヒジ、手、腰、股関節、ヒザ、足首etc.……といったあらゆる関節を適宜調節しないと、あのシーンのポーズにはなかなかならないのです。
自由度が上がれば上がるほど、より立体的センスが求められるのです。
さらに、カメラマンが画角やライティングを調整して……となると、メイン写真1枚を撮るのに数時間かかることもあります。
だから、この写真のポージングをやった俺様はセンスあるだろ、と自慢したいのかというと、そうではないです。
ジュアッグはクラシックなモビルスーツなので、「可動箇所が極めて少ない=悩む箇所が少ない」ので、こんな俺でも良いポージングを作れちゃいます。
見ての通り、ヒザ関節がないくらいですから、下半身のポージングはあっという間。
ほとんどの人は自宅で組み立て、でき上がった雄姿を飾って楽しむわけですから、このジュアッグは初心者でも安心の機体なのです。
「ファースト」でちらっと出てきただけのモビルスーツが、最新のOVAでグリグリ動いてガツンと活躍し、なおかつガンプラ化まで……。
アンディ・ウォーホルは「誰でも15分だけは有名になれる」と言いましたが、ジュアッグにとっては今がソレ。
巨匠・大河原邦男の“クセ”が色濃く出た独特のデザインがゆえに、わからない人には全くわからないジュアッグですが、共にこの“祭り”を楽しもうではありませんか。
※ちなみに、バンダイの担当の方と話したところ、結構売れているそうです。
『HGUC ジュアッグ(ユニコーンVer.)』