最新BDレコーダーの“ややこしイイ”話
編集部が六本木にお引っ越しして、ぼちぼち2週間。ケバブおいしいです。鶏肉大好き、レコーダー担当の柳です。
この春発売のBDレコーダーが出揃い、
ここのところは最新モデルの実機テストに明け暮れていましたが
今日はその中でもちょっと気になる、「DLNA」について書いてみたいと思います。
BDレコーダーにおける「DLNA」とは、
“録画した番組を”
“自宅内のネットワークを通じ”
“他のテレビやレコーダー(または「PS3」など)から再生”
できるようにする機能を指します。
このDLNA、最近のBDレコーダーにはほぼ必須の機能になっていますが……
もう一つ、最近のレコーダーの流行である「USB HDD増設」機能と
セットで使えるのかしら? ということが気になりました。
つまり
“USB HDDに録画した番組を”
“自宅内のネットワークを通じ”
“他のテレビやレコーダー(または「PS3」など)から再生” できるのか?
ということです。
▲レコーダーに増設したUSB HDDの中身は、果たしてDLNAで配信できるのか!
そこで、各社BDレコーダーの代表的モデルを1台ずつ用意し、
DLNAの配信(サーバー)機能を試すことに。
再生の検証には、DLNAの「受け」側(クライアント)に対応している
東芝の『REGZAブルーレイ DBR-M190』を使いました。
▲『DBR-M190』がDLNA対応レコーダーを認識すると、内蔵のドライブとは別にLAN接続されたドライブとして表示。この中身を見ていきます。
・東芝『REGZAブルーレイ DBR-Z150』
価格:オープン 実勢価格:5万3700円
判定結果: OK
DLNAクライアントから、「RD-USB」という項目を認識。ここからUSB HDDの内容を見ることができました。
・パナソニック『ディーガ DMR-BZT820』
価格:オープン 実勢価格:8万1800円
判定結果: OK
「USB-HDD」という項目が表示され、その中身も見ることができました。
なお「チューナ」という項目では、「ディーガ」が現在受信中のテレビ番組をライブ視聴することができます。
・ソニー『BDZ-AT970T』
価格:オープン 実勢価格:6万9800円
判定結果: NG
4つの項目が出てきましたが、USB HDDに相当する項目がなく、再生には至りませんでした。
「ライブチューナ」で、放送中番組の転送はできています。
・シャープ『AQUOSブルーレイ BD-T2100』
価格:オープン 実勢価格:17万8000円
判定結果: NG
スロットイン式の独自HDD「SHDD」に対応した最新製品。
その「SHDD」のDLNA転送には成功しましたが、USB HDDは対象外だったようです。
・三菱電機『REAL ブルーレイ DVR-BZ260』
価格:オープン 実勢価格:7万7500円
判定結果: NG
三菱電機のBDレコーダーでは初めてUSB HDD増設に対応した本製品。
こちらもDLNAにおいてはUSB HDDの内容が表示されませんでした。
なお、この5台の検証で使った『REGZAブルーレイ DBR-M190』自身も
USB HDDのDLNA転送に対応しているのですが、
この製品は通常の録画とは別に、地デジ6チャンネルを常に更新録画し続ける
いわゆる“全録”機能「タイムシフトマシン」を備えています。
・東芝『REGZAブルーレイ DBR-M190』
価格:オープン 実勢価格:17万9800円
この全録部分は、DLNAで観ようとするとどうなるのかしら?
ということが気になってしまったので、ついでにその部分も検証!
今度は受け側(クライアント)にパナソニックの「ディーガ」を使って見てみました。
▲「タイムシフトマシン」を選ぶと、「チャンネル」「日付」という項目が出ました。ここを開くと……
▲それぞれチャンネル別、日付別に、“全録”されている番組が全部呼び出すことができました。
これはスゴイですね。「感動的」と言ってもいい。
6チャンネルの番組が全部保管してあるわけですから。
“タイムシフトマシンを別の部屋のテレビでも観たいぜ!”と思っていた方。できましたよ~!
このあたりの検証、とってもややこしい上に手間がかかるのですが、
気になっている人は絶対いるはずで、実に試しがいがあります。
……というわけで。
最新BDレコーダーのUSB HDDまわりを重点的にテストした総力レポート記事、やらせていただきました!
5月25日発売のデジモノステーション7月号にて、ガッツリ7ページです。
DLNA以外にも、USB HDD増設に関するあらゆる仕様を
隅から隅まで検証してますので……
このブログにピンときた方はぜひ、ぜひ、お手に取っていただければと思います。