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こんな人はm-floのライブへ行かないほうがいい。

 [音楽]

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日本音楽界でトップクラスのMacユーザーでもあるm-floの☆Taku Takahashiが、Appleガジェットについて語る連載「iPhone&iPad aDdict」を担当している益子でございます。
毎回、Appleシンパだからこその愛あふれるAppleガジェットへの痛烈提言や分析を行なっているインタビュー連載。デジモノステーション本誌ではちょっと異質な存在として続いております。

そんな☆Taku氏が、m-floとして約5年ぶりとなるニューアルバム『SQUARE ONE』をリリースし、さる5月26日、幕張メッセイベントホールで約3年ぶりのライブを行いました。
自分は音楽誌の編集を兼任しているので、今回はそんな視点からの話を。
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m-floと言えば、数々のアーティストとフィーチャリングを重ねてきた「m-flo Loves ほにゃらら」の記憶が強い人が多いようで。
ニューアルバム『SQUARE ONE』でも、その名前をあえて伏せながらも、某人気グループのボーカルや、某メロコアバンドのボーカル&ベース、某K-POPユニットといったそうそうたる面子が参加しています。

なので、「今回のライブは誰が出るんだろう?」と期待して観客も少なからずいたと思いますが……そんな彼ら彼女らは一切出演しません。(アルバムに参加した新人、MINAMI(CREAM)、Matt Cabは参加。かなり良かったです)
観客の中には肩透かしをくらった人もいたでしょう。

そして、ライブ構成は時にm-flo以外の楽曲をミックスしたりと、巨大クラブのような展開も見せます。

デビューして、LISAがいた頃のような、Lovesで数々のアーティストが目まぐるしく出演してた頃のようなライブを期待していた人は、
あっけに取られたかもしれません。

ライブなんだかレイブなんだか定義しづらいライブ。

ライブを観ていて、「あれ、いつもと違うな」と思うと同時に、「そうだ、そうだ。この人たちは予定調和な流れを良しとできない人たちだったな」ということを思い出させてくれました。
そもそも、デビューした当時は「既存のJ-POPサウンドと異なる」と評価されていたわけだし。

現在の音楽不況の中で、最前線で10年以上活動を続けているミュージシャンはごくひと握り。
活動期間が長くなるほど、ファンはかつてのヒット曲を求め、好きになり始めた時のスタイルを求める傾向があるように思います。(ファンに限らず堅実な売上を求めるレコード会社も)
活動を続ければ続けるほど、ミュージシャンが新しいことや変化をしていくことがはばかれる空気が生まれます。

m-floは今年で活動13年目。
2人はそんな空気に抗うことを、J-POPの枠から大きく外れた内容のライブを行なうことで提示しようとしたのではないかと。

なので、「m-floはこうだ」「楽しいライブはこうだ」という思いが強い人は、これからも続くm-floのライブツアーには行かないほうがいいでしょう。

「m-floなら何かオモロいことやってくれるんでしょ」くらいの感覚で臨むのがちょうどいい。
現に、幕張メッセに集まった約8000人の観客は猛烈な熱量を発し、m-floは「踊ってはしゃぐ」という犯罪行為(笑)を犯させたわけですから大丈夫。

いや、連載の担当だから褒めておけってことではないのです。
正直、その挑戦は伝わってないのでは……と感じた箇所もあったし。(☆Taku人形が終始DJブースにいて、本編では本人が出てこないとか)

なんにせよ。最大公約数的にお客さんを狙うことがエンタメ市場での本流でなくなった今、発信する側がやりたい姿勢を明示し、それが伝わるお客さんと共犯関係になりながら進んでいく時代なんだよな、と。
そんなことを改めて感じさせられたライブでした。


【m-flo TOUR 2012「SQUARE ONE」】

6月14日(木)@ZEPP FUKUOKA(福岡)
開場18時/開演19時

6月20日(水)@ZEPP NAMBA(大阪)
開場18時/開演19時

6月25日(月)@ZEPP NAGOYA(愛知)
開場18時/開演19時



m-flo/All I Want Is You

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