格安の電動アシスト自転車が登場!
前回のブログで電動アシスト自転車について書いたおかげで、また熱が高まっている乗り物担当の増谷です。
とはいえ、そう気軽に買えるものでもないですよね。電動アシスト自転車って。
一番のネックとなるのは、やはり価格。
きちんとした品質のメーカー品だと、だいたい10万円近くになってしまいます。
電動アシスト自転車デビューはしたいものの、そんな価格に二の足を踏んでしまっている人は少なくないはずです。
そんな人たちに朗報と言えるモデルが発表されました。
リリースしたのは家電量販店のラオックス。
同社のオリジナルブランドで『TASKAL City(タスカル シティ)』という製品名で、価格は税込みで5万9800円!
この値段なら、ちょっとがんばって入手したい、という人も多いのではないでしょうか。
TASKAL City
価格:5万9800円
写真のマットブラックのほか、ホワイト、シルバー、レッド、ブルーのカラーバリエーションが揃います。
価格の安い電動アシスト自転車ですと、品質が心配になりますが、このモデルは道路交通法に定められた構造・性能などの基準に適合していることを示す「TSマーク」を取得していますので、その点は心配ありません。(安い海外製の電動アシスト自転車はこれを取得していません)
アシスト距離や重さなど、性能のポイントとなるバッテリーもリチウムイオン電池を採用しており、容量は6.6Ah。
標準アシストでの連続走行距離は約37kmを確保しています。
この辺りの性能は、10万円クラスの国産メーカー製モデルと比べても遜色ありません。
▼バッテリーはリチウムイオンで、容量も6.6Ahと十分なもの。アシストしながら走れる距離も約37kmと十分なスペックとなっています。
では、どの辺りで低価格を実現しているかというと、まずモーターの付く位置です。
通常の国産メーカーモデルの場合、クランク(ペダルが付いていてクルクル回るアームの部分)軸の辺りにモーターを配置していますが、このモデルの場合、リアホイールと一体となったインホイールモーターを採用しています。
インホイールモーターは汎用性が高いため、専用設計のモーターよりもコストを抑えることができます。
加えて、車輪そのものにモーターが搭載されていますので、ダイレクト感のある加速が味わえる点もメリットです。
逆に、デメリットはパンク修理などで車輪を外す際、モーターにつながる配線などに気を使わなければいけないところでしょう。
▼モーターは車軸と一体となったインホイールモーター。
とはいえ、このモーターは国産メーカー製のもので、信頼性も十分。単にコスト重視で選んだパーツではなさそうです。
ごく短い距離ですが、実際に試乗してみたところ、ペダルを踏んだ際にかかるアシスト力は十分で、通常の国産メーカーモデルと比べても遜色ないもの。
変速ギアは外装式(多くの国産モデルは内装式)で、停車した状態でギアを変えることはできませんが(内装式はこれができる)、軽量に仕上がりますし、コストを抑えるメリットもあります。
▼外装6段式の変速ギア。信頼性の高いシマノ製です。
通勤・通学に使うユーザーをターゲットに開発されたモデルだけに、デザインもシンプルで男性にも使いやすいもの。
変速機に外装式を採用しているのも、スポーティなイメージを高めています。
通勤路や通学路に坂道が多く、普通の自転車ではちょっと……と思っている人には、この価格で電動アシスト自転車を導入できるのは魅力的なはず。
本格的な実走テストなどは、そのうち本誌でも行ないたいと思っておりますので、乞うご期待!