ガンダムUC 5巻に写っていたアレ
先日、ガンダムUC好きが集う飲み会があったのでepisode 5「黒いガンダム」をBDで観直した、ガンダムグッズ紹介ページ担当の益子です。
試写、BD購入後、そして今回で3回目。
1回目は高密度なストーリーを追うので精一杯。
2回目はそのストーリーを反芻するため。
そして、今回の3回目は細部をチェックするため。
『機動戦士ガンダムUC episode 5「黒いガンダム」』(Blu-ray)
(これより多少のネタバレを含みますが、観た人しかわからない内容です)
そんな意識で画面にかぶりつきながら観ていると、制作側の意図が1カット1カットに込められていることがよーくわかりました。
ブライトがバナージに“ガンダムと出会ったパイロットの宿命”を語るシーンで見せた瞬間的な微笑み。
ずっと気丈な態度を取っていたオードリーがバナージと再会した時に見せた優しい表情。
終盤、リディが血まみれになってガンダムを見上げるシーンの後に映る放置されたアクセサリは、家を捨て、己のために生きることを決めた彼の変化を黙して語っていました。
説明的な演出をすることなく互いの関係性や心情の劇的変化が伝わる、映像ならではの描写に感嘆させられます。
もっといろいろ探ってみようと、一時停止チェックを敢行。
まずは艦長室にあるアムロのポスターの隣に張ってあった賞状らしきものを。
「Medal of Honor Citation」と書いてあります。
軍事的なことは詳しくないのですが、「名誉勲章」のよう。
これにより、部下から絶大な支持を得ている今回の“ハンパなく偉くなったブライト”の裏付けが記されています。
しかもそれの送り主は「ローナン・マーセナス」。
地球連邦政府の大物政治家であり、リディの父。
この政治家がリディを預けるほどブライトを信頼していることがうかがえます。
さらに、とコマ送りしながらチェックしたのが、マリーダとジンネマンが再会し(このシーンは3回観て3回泣きました)我に戻るシーン。
これまでの記憶がフラッシュバック。
数秒のシーンに数十の画が細かくカットインしていくのを1つ1つ確認していきました。
これまでの巻で描かれていた登場人物たちやモビルスーツなどの画を辿っていくと……最後に現われたのは、本シリーズには登場していない軍服姿の男。
顔は影となってよく見えないが、これはどう見てもグレミー・トト!
『ZZ』に登場した、プルシリーズで構成されたニュータイプ部隊のマスター。
さらに次のカットには紫色のモビルスーツらしきものも……。
宇宙世紀原理主義者のファンにはたまらない演出。
BDだからできる楽しみ方でそれを堪能させていただきました。
そんな隅の隅にまで行き届いた細やかな演出の巧みさにやられ、想い余って設定資料集をポチッとしちゃいました。
このブログがアップされる頃には届く予定。
また新たな発見があるのではないかと今からウズウズしております(笑)。
『機動戦士ガンダムUCインサイドアニメーションワークス1』