自転車用デジモノが熱い!
自転車4台とバイクも4台所有している乗り物担当の増谷です。
ある人に「アメリカ人みたいだね」と言われましたが、もちろんアメリカ人みたいに大きな家に住んでるわけではありません……。
11月の第一週の週末には毎年「サイクルモード」という自転車の展示会が開催されています。
ボーナス商戦号の進行で忙しい真っ最中でしたが、仕事を抜け出して……、いやいや仕事の一環として行ってきました。
というのは、自転車の世界にもデジタル化というか電気化の流れが来ているのを感じていたからです。
その1つが変速の電動化です。
自転車のギアチェンジは、シフターのレバーを動かすとワイヤーが引っ張られ、その力でディレーラー(チェーンを引っ張って変速する機構)が動き変速されるものが一般的ですが、それを電動にしてしまおうというもの。
スイッチを押すと電気の力でディレーラーが動いて変速するので、レバーを動かす必要がなく、スムーズな変速が可能。
レースの世界では、既に一般的な装備となっています。
▼これがその電動化されたギア(「コンポーネント」と呼ばれます)シマノ製の「デュラエースDi2」です。レースなどで使われるトップグレードのモデルですが、シマノの1つ下のグレードも電動化されています。
▼実際の自転車に装着されたところはこんな感じ。これはその1つ下の「アルテグラ」というグレードですね。右側にバッテリーが装着されているのがわかると思います。
なかなか高価な装備なので、一般的なクロスバイクとかに普及するには、まだまだ時間はかかると思いますが、今後広がっていく装備だとは思います。
もう1つデジタル化の流れが感じられるのが、サイクルコンピュータと呼ばれるもの。
スポーツ自転車に装着して、走った距離やスピードだけでなく、ペダルの回転数や心拍数、消費カロリーなどを測れる装備です。
中でも今回気になっていたのが、パイオニアが展示していたこのモデル。
同社では昨年『ポタナビ』というポタリング(自転車を使った散歩)に特化したモデルを発売し、自転車用ナビの世界に進出していますが、これはそのアスリート向けと言えるモデルです。
写真が暗くてわかりづらいですが、クランク(自転車の前ギアやペダルが付いている部分)にセンサーが取り付けられているのが見えるでしょうか?
これで、ペダルを踏む力を検知して、力の大きさや力の方向を計測し、モニタに本体の表示をしてくれます。
▼これが本体のモニタ。実際に動かしていないので数値は表示されていませんが、左右別々にペダルにかかっている力の大きさや方向を見ることができます。
人力で進む自転車は、ペダルを踏む力をいかに効率的に推進力に替えるかが大切ですが、ペダルを踏む力が円を描くようにかかっていれば効率が高まります。
力のかかる方向までを表示するサイクルコンピュータはこれまでなかったので、会場での注目度も非常に高く、体験できるスペースはずっと満員状態でした。
このモデルは『SGY-PM900』という名称でヨーロッパで発売予定となっていましたが、国内でも是非発売してほしいところです。
あと、自転車のデジタル化という意味では外せないのが電動アシスト自転車。
以前、このブログで紹介した格安の電動アシスト自転車『TASKAL City』を発売したラオックスも出展していました。
そのブースで気になったのがこちらの自転車。
MTBっぽい形の電動アシストモデルです。
バッテリーがフレームに埋め込まれている感じが素敵です。
参考出品ということで、発売の予定などは未定でしたが、こういうスポーツモデルは気になりますね。
もし、本格的に山道なども走れるなら、登りは電動アシストを効かせて楽に登って、下りを楽しむなんていう使い方もできそうで、期待がふくらみます。
以上、駆け足でしたが、デジモノ的視点で見たサイクルモードのレポートでした!