センサーが進化した電動アシスト自転車が登場
最近、お腹の回りにつき始めた肉が気になっている乗り物担当の増谷です。
少し運動をしないとな……、という理由でスポーツ自転車に乗り始める人も増えているようですね。
そこで電動アシスト自転車を選ぶ人は、まだ少ないかもしれませんが、実は電動アシスト自転車は脂肪を燃焼させる有酸素運動には適した乗り物だったりします。
発進時や坂道など力が必要なシーンでアシストしてくれるので、普通の自転車だと無酸素運動になってしまう場面でも心拍数を上げすぎない有酸素運動を続けられるからです。
そんな電動アシスト自転車は、今書店やコンビニに並んでいる『デジモノステーション』3月号でも特集していますが、その後も進化した注目のモデルが登場しています。
それは「トリプルセンサー」を搭載したヤマハの新しい「PAS」シリーズ。
『PAS ナチュラLデラックス』『PAS ナチュラL』『PAS Ami』の3モデルにこのトリプルセンサーが搭載されています。
ヤマハ
PAS ナチュラLデラックス
価格:11万円
3月14日発売
ヤマハ
PAS ナチュラL
価格:10万8000円
3月14日発売
ヤマハ
PAS Ami
価格:11万3000円
3月31日発売
これまでのヤマハ製のモデル(ブリヂストンの電動アシスト自転車にもヤマハ製のモーターユニットが搭載されています)は、スピードとペダルを踏み込む力(トルク)の2種類を感知するセンサーでアシスト力を制御していました。
これに、ペダルにつながる回転軸の回転数(ケイデンス)を検出するセンサーを搭載したのが今回の大きな進化ポイント。
これによって、何ができるようになるかと言うと、簡単に言えばより人間の感覚に合った細やかなアシストができるようになっています。
具体的には、従来のモデルでは出だしの加速時に大きな力で踏み込むと、その後足を止めてもアシスト力によって前に進んでしまうという現象がありました。
少しの間ではあっても足を止めているのに進んでしまうのは、ちょっと人間の感覚とずれてしまいますし、歩行者の多い場所などでは危険でもあります。
回転数を感知するセンサーを付けたことで、ペダルを止めればアシストを止めることができるようになり、より普通の自転車の感覚に近い乗り味になりました。
また、ペダルは人間の足で回しているので、1回転する間に踏み込む力(トルク)の大きい部分と小さい部分、トルクの山と谷ができてしまいます。
トルクセンサーでアシスト力を制御していると、アシストも人の踏む力の大小似合わせてムラができてしまうのですが、回転センサーを加えることでトルクの谷を埋めるようなムラのないアシストが可能になっています。
実際に試乗もさせてもらいましたが、乗ってみると確かにアシストの出方がよりスムーズに、より自然になっていることが感じられました。
感覚的なものなので、文字にするのは難しいのですが従来のアシストが擬音化すると踏む力に合わせて「グーーッ、グーーッ」という感じだったのが、ペダルを回している限り「グーーーーーーーー」とアシストし続けるようなイメージでしょうか。
電動アシスト自転車は、1993年に初代モデルが登場した比較的新しい乗り物。
そのため、進化の余地も大きく、今でも進化を続けています。
そんな電動アシスト自転車の技術的な進化については、次号、デジモノステーション 4月号 Vol.133の連載ページ「乗りモノ×テクノロジー」にて紹介します。
興味を持っていただけたら、2月25日発売の本誌をご覧ください!