「若者の電球離れ」
スティーブ・ジョブズ退任のニュースの翌日、知り合いから問い合わせが殺到した『もしもジョブズンが●●をプレゼンしたら?』、略して「もしジョブ」連載担当の瀧です。
こっちのジョブズンのほうはやる気満々です。
前回、うっかり掃除機を再定義してしまったジョブズンが、現在発売号では「電球」を再定義しています。
今回のプレゼンの下敷きにしたのは、2001年のiPod発表時のスピーチ。
今月の連載を読んでくれた方から元ネタを知りたいという要望がありましたので、以下にその一部分を抜粋します。
「我々の下した決断は“音楽”の攻略です。
なぜ音楽なのか?
それは音楽が好きだからです
好きなことをするのは最高でしょう?
それ以上に、音楽はすべての人が触れるものです。
音楽は常に我々とともにあります。
(A part of everyone’s life)
だからこそ市場規模はとてつもなく巨大です。
音楽に国境はありません。
しかし興味深いことに
デジタル音楽の市場においては
まだ勝者がいないのです。
CREATIVEやSONICblueなどの小さい企業から
SONYなどの大企業ですら
勝者のレシピを発見していません。
しかし我々なら
レシピを見つけるだけでなく、
アップルのブランドをより高めることができます~(略)」
2001年当時、Appleが音楽業界のみならず、世界中のライフスタイルを変えると誰が予想しただろうか? これに対して我らがジョブズンもLED電球で電気業界を変革しようと対抗しています。
ポケットから軽やかにLED電球を取り出し、華麗にプレゼンするジョブズンくん。今回は3つの革新のおかげで、エジソン以来最大の変革をもたらしたと豪語しています。「すべてを変えてきます。もう一度」と。
実はこのLED電球の発明でジョブズンが懸念していたのが「若者の電球離れ」。
LED電球によって電球の交換が10年に一度になり、若者が電球を買わなくなるのではないか? いやもはや白熱電球を知らない子供たちが生まれ、電球を知らずに育って、電球に限りがあることすらわからなくなるのではないか?
そんな電球を知らない子供たちを懸念しながらもそれでもLED電球化を推し進めるジョブズン。彼の手にかかれば電球はどのような形に再定義されるのか? そしてお約束のONE MORE THINGはあるのか? 気になる方は現在発売号の連載ページで! ちなみに動画ではApple店員風の男が登場し、ジョブズンのプレゼンを邪魔するという誌面とは一風変わった構成になってますのでこちらもあわせてチェック!