「取説に物申す!」
最近ビックリしたこと。
先日、街を歩いていたら、ジャージ姿のおじさんが袋から
“もやし”を1本取り出し → 空に掲げ → 凝視して → 食べる
というのを延々繰り返しているのを見ました……。
もやしもそこまでされて食べられたら本望でしょうね。
失礼しました。オーディオ担当の副編・石田です。
さて、現在、無線LAN環境で快適ネットワーク生活を目指す、本誌連載企画『H.N.Q.(ホームネットワーククエスト)』を始め、12月24日発売号の特集でもオーディオ機器の無線化を取り上げています。
無線系オーディオの代表と言えば、やっぱりBluetoothとAirPlay。
で、本日はAirPlayの話……、というかAirPlay対応オーディオを発売している各メーカーに一言物を申したい! 以前このコーナーでもAirPlayの長所、短所は書きました。
AirPlayは簡単設定で対応オーディオ同士をWi-Fi接続し、高音質フォーマットの楽曲などを再生できますが、対応デバイスがまだ少ないなど普及面で難がある。さらに、AirPlayはアップルお得意の簡単設定が売りのはずなのに、デバイスに表示機能がないと設定が複雑になるという点も書き添えてます。
今回、本誌のオーディオ特集ではAirPlay対応スピーカー(一部コンポタイプもラインナップ)を集め、それぞれ試用、試聴しているんですが、よりこの点に関して改善を求めたいと感じました。
具体的にはAirPlayやiOSの仕様うんぬんではなく、音を出す側の取扱説明書!
AirPlay対応スピーカーは海外ブランドも含め、複数の製品が販売されていますが、ともかくどの製品も取説の文面がわかりづらい!
表示機能を持っている製品はいいんです。表示機能があれば、飛んでいる電波をサーチしてネットワークを選択。パスワードを入力したら、即AirPlay環境に取り込むことができるから。でも、表示機能がないと電波という見えないもので接続を行なうだけに、つながっているのかいないのか、状況が把握できない。
▲JBLの『JBL ON AIR WIRELESS』は、カラーモニタを備えネットワーク設定も直観的で簡単。
これを解消するために取説を読み、接続手順を追っていくんですが、書き方がふんわりしているというか、具体性に乏しいんですよ。
『JBL ON AIR WIRELESS』ではなく、表示機能非搭載の製品の取説を例に挙げて、要約すると下記のようになります。
※「iPhone」がそのWi-Fi環境下で使用可能であることが前提。
【スピーカーとiPhoneをAirPlay接続する場合】
●スピーカー本体背面のWi-Fiセットアップボタンを5秒以上押すと、ボタンが点滅する。
●「iPhone」のWi-Fiルータの電源をオンにする。
●ネットワークリストからルータのアドレスを選び、しばらくすると「製品名」が出るのでそれを選択。
●「iPhone」の画面上部にWi-Fiマークが出る。
と書いてあります。
でも、これわかる人にはもちろんわかるけど、わからない人にはちんぷんかんぷん。
自分なりにこれを言い直すと、
●スピーカー本体背面のWi-Fiセットアップボタンを5秒以上押すと、ボタンが点滅する。
●「iPhone」の【設定】から【Wi-Fi】を選択し、【Wi-Fi】を【オン】にする。
●しばらくすると【ネットワークを選択】欄に【製品名】が出るので、これを選択。
●「iPhone」のミュージックの再生画面で、【接続アイコン】を選び【製品名】にチェックすれば接続完了。
となりました。
さらに簡潔に言うと、スピーカーのWi-Fiボタンを長押しして、「iPhone」のネットワーク選択から「製品名」を選ぶだけで、あっという間にAirPlay環境が構築できるものなんです。それが、取説だと具体性に欠け状態もわかりにくい。
電波という見えないものを相手にしているだけに、丁寧さと、最後の「接続完了」という一言は欲しいと思いました。メーカーの皆さま、ぜひご一考ください!
そして、実際全ての製品を接続してみて、方法を理解すれば、どれも簡単にAirPlay環境を構築できました。次号デジモノステーションでは、この利便性をわかりやすく解説していきたいと思います!