DJ初心者に絶対おすすめしたい『DDJ-WeGO2』

みなさんこんにちは。季節の変わり目に体調をやられやすい音モノ担当・玉造です。
今日は、本日発表されたばかりのパイオニアDJ新製品を紹介します。
パイオニアDJ『DDJ-WeGO2』
実勢価格:3万7800円 10月下旬発売

※iPadは付属しません。
この『DIGITAL DJ-WeGO2』は「DJコントローラ」という製品なのですが、
一応簡単に説明しておくと「DJコントローラ」とは、DJ用のソフトウエアをアナログ的操作でDJプレイをするためのコントローラのことです。
従来はPCソフト用のDJコントローラがパイオニアはもちろん、数多くのメーカーから出ていましたが、iPad/iPhoneに対応したのがこの『DIGITAL DJ-WeGO2』。
「iPad」や「iPhone」に入っている音楽で簡単にDJプレイを楽しめるアプリ、『djay 2』をインストールして付属ケーブルで本機と接続すると、アプリ内の操作が本機で出来るという仕組みです。
djay 2
実勢価格:170円/850円(iPhone/iPad)

『djay 2』はディスプレイをなぞってスクラッチやボタン操作ができたりと、まさに「その場でDJプレイができる」ことがポイントのアプリですが、本機を使えばその気軽さを保ちながら本格的なプレイが楽しめるというわけですね。
↓『djay 2』のプレイ画面。

↓『DDJ-WeGO2』とつながった状態です。スクラッチなどはアナログレコードを扱う感覚でプレイできます。

『DDJ-WeGO2』には、『DDJ-WeGO』という先代モデルがあるのですが、
今回iPad/iPhone対応以外の外観的な設計はほぼ同じ。
『DDJ-WeGO』の特長だった、ボタンやノブなどがサウンドエフェクトに合わせてLEDでイルミネーションされる機能も継承しています。
外観での変更点は、前モデルにはなかったグリップ機構ですね。

接続した『iPad』などのスタンドを兼ねているのですが、片手で運べるようになっています。
全くDJ未経験の私的には結構ハードルの高い本機なのですが、
実物を見て思ったのは、ギミックがかなりメカっぽくてその「見た目」だけでもかなり購入欲をそそられるモノだということ!
LEDイルミネーションの派手さもそうですが、iPadと繋がったこの要塞感はかなりグッときました!
単純に「触ってみたい」。そう感じさせるギミックのものは決して多いわけではないので、
実機に触れたのはとても良かった!
それで触ってみたところ、このDJコントローラの優秀さは経験不足のためわからなかったのですが、実は気になってその後『djay 2』をインストールしてみたら、これスゴくてびっくり!
まず自分のデバイスに入っている好きな曲を気軽にプレイできる感動はもちろん、
結構適当に触っててもそれっぽくミックスできるんです!!
機能は全て使いこなせなくても何となくテンポを合わせて「ぽく」やれば、
なんかうまくDJできてるような気分になれる。
私は、電車の中でイジイジ触りまくってしまいましたよ。
「HIPHOP×パンク」みたいな趣味全開の組み合わせも、好き勝手に楽しめてしまいます!
そんな流れで、『DDJ-WeGO2』を触って音楽ってやっぱ楽しいなーって再認識させてくれましたが、やっぱり実際のDJコントローラで色々やってみたい! かっこいい『DDJ-WeGO2』をかっこよく操作するのを目標に、何とかこの『DDJ-WeGO2』をゲットする算段を始めていきたいと思います!
新サラウンドシステム『HT-ST7』と『HT-ST3』は、ただのプレミアムモデルじゃない!

みなさんこんにちは。オーディオ担当の玉造です。
ここ一年のオーディオ業界で人気が集まっているのが、ワンバータイプのサラウンドシステム。そのジャンルで特に力を入れているのがソニーです。昨年10月に『HT-CT260』、そして今年5月に『HT-CT660』を発売。初めてBluetoothを採用した『HT-CT260』が人気を博し、さらに音質に磨きをかけた『HT-CT660』も好調だそう。
この2台の発売間隔もなかなかのハイペースだと感じていましたが、先日さらに2機種のバータイプを発表!
ソニー『HT-ST7』
実勢価格:12万9800円 8月31日発売

ソニー『HT-ST3』
実勢価格:5万9800円 10月19日発売

さてさて、そんな2台ですが、先日早速実機を試聴する機会がありました!
実際に聴いて思ったことですが、この2台は両方とも「ただの良品ではない」ぞ、と。
まず『HT-ST7』ですが、「ソニー初の7.1ch」という市場的にもとても大きな意味を持つ製品。
「バータイプの7.1ch」と言えば、オーディオ好きの方ならすぐにピンとくるはずですが、
これまでずっとヤマハの名機「YSP」シリーズの代名詞でした。
そこに『HT-ST7』が参戦することで、ユーザーにとっては製品選びに選択肢が生まれますね。
では製品としてはどうなのかというと、これがまたかなり思い切った製品。
「最重要なのは音」という、ピュアオーディオ的な思想が込められた製品なのです。
「磁性流体スピーカー」や「S-Master」といった、最近のソニー製オーディオの中でも高品位な技術を積極的に取り入れた上で、「S-FORCE PROフロントサラウンド」に「波面制御技術」という、音に広がりを加える技術を追加。

とても贅沢な仕上がりですが、実際の音も十二分に納得できるレベル。
サラウンド感はもちろんですが、個人的には部屋を覆い尽くすほどの密度感に驚きました。
「これ、バータイプの音か!?」と思ってしまうほどの迫力!
ただ音が圧倒的に良い反面ボディの厚みや高さが大きいのが気にはなる。
目指す音を実現するために必要なボディの厚みや高さを妥協しなかった結果とは思いますが。
では反面『HT-ST3』の特長はというと?
これはもう誰が見てもわかる通り、細い!!
こっちは『HT-ST7』とは反面、とにかく設置性を追求したモデルなのですが、
それでも「プレミアムモデル」! 高さ40mmのサイズ感で4.2chですよ。
4.2chを片手で持てるどころか、指でつまんで持ち上げられちゃいます。
この『HT-ST3』も『HT-ST7』と磁性流体スピーカー以外は、同じ音響技術を用いています。
『HT-ST7』と比べて圧倒的な音質という訳ではないですが、サイズ感を考えると十分に上質なスピーカーと言えるでしょう。
圧倒的な音質と、極限まで切り詰めた設置性。
どちらも一つの要素を軸にして振り切った製品です。普通プレミアムモデルと言ったら、とにかく全方位に優れているものが多い中、こういう良い意味での偏りを頂点に持ったシリーズはとても面白く感じます。
このソニーの勢いに続いて、他のオーディオメーカーがサラウンドシステムを出してくれたら、
2013年は「サラウンドシステム戦国時代」に突入するでしょう。
うーん、ゾクゾクしますね~。
秋以降のリリースを楽しみに待ちましょう!
Bose『SoundLink Mini Bluetooth speaker』、そのヒットの理由

こんにちは。オーディオ担当の玉造です。
先日「フジロック フェスティバル 2013」に行ってきて、ぽーっとした毎日を過ごしています。
「フジロック」超楽しかった……。普段インドアな自分が、アウトドアであんなにはしゃぐことも「フジロック」くらいしか無いよなーと思いつつ、これからはアウトドアな趣味も作っていきたいと思ったりもしています。仲間とBBQしてみたり、登山したりね。
さらに言えば、そのアウトドアの場でいつでも音楽を聴いて、常に「プチフジロック」を味わいたい!
そんな欲望を満たしてくれるオーディオ機器と言ったら、最近流行のBluetooth(BT)スピーカー! 特にここ半年で言うと、小型軽量化が著しくアウトドアシーンでの持ち運び使用を促す製品も急増しているジャンルですね。
今回はそんなBTスピーカーについてのお話をしようと思っているのですが、その理由はフジロック熱とは別にありまして。
発売するやいなや店頭販売は即完売、オンラインストアも順次入荷待ち状態のヒットを記録している、Bose『SoundLink Mini Bluetooth speaker』。

実勢価格:2万2890円
なんとありがたいことにBoseさんからこのヒット製品を、レビュー用に借りれました!
せっかくの実機なので、これだけ売れている理由を検証してみようかなと思います。
ヒットの理由その1:小さい
そういう製品なので当たり前と言えば当たり前なのですが、きっとここがかなり大きな理由となっているはず。
W180×H51×D59mmのサイズは、感覚的には少し大きめなペンケースをバッグに入れている感じ。後述の理由にも入りますが、高音質を保ちながらのこのサイズは秀逸の一言です!

バッグ内でもスペースに余裕を持たせてくれます(汚くてすみません……)。
ちなみに以前少し触った時に思いましたが、本機は小さいですがそこそこ重さは感じます。
アルミボディで不要な振動を抑えていることもあって、重量は655g。手に持った感覚としても、500mlペットボトルの1.5倍って感じです。音質を保つため仕方ないとは思いますが、もう50~100g軽かったら個人的にかなり良いですね。
ヒットの理由その2:充電系がとっても優秀
付属の充電クレードルに置くだけ充電できるので、自分のデスクや枕元に備え付けて長時間聴くことも出来ます。クレードルも本体より幅をとらないコンパクトな設計でグッド。

全然デスク上でも邪魔にならない(汚くてすみません……2)。
さらにポイントはACアダプタです。本体はコンパクトだけど、充電機器がゴツすぎて結果かさばるよ、というのは良くあること。本機のACアダプタは、スマホのアダプタのように非常に薄く作られていて、出先で充電したい場合でも一緒に持ち運んで邪魔になりません。


薄いしケーブルもほど良い長さ。直接アダプタ接続することもできる。
気になる連続再生時間は7時間。まあ一日出かけて外で鳴らすにしても十分でしょう!
ヒットの理由その3:大型スピーカー並の重低音
さすがのBoseブランドという感じの重低音を鳴らします。良く使う表現として「サイズ感以上の」という言葉がありますが、単純に出してる音が据え置きのスピーカークラスの音なので、もはやサイズ感だけの話ではない域です。
ボリューム最大にしたら、ワンフロアくらいなら余裕で埋め尽くす音が鳴ります。すごくパワフル。
ポイントは、ボリュームを上げても音が割れないことです。これは聴いてみた実感なのですが大体ボリューム最大にするとキックあたりが「ボヴァ」っと割れてくるものがありますが、本機の場合は芯がクリアでキレを保っています。
ヒットの理由Mini:デザイン
Boseさんに聞いたところですと、どうやら本機は女性にもかなり人気みたいです。
実は今日私もデスクでごそごそ本機をいじっていたら、隣の女性スタッフから「え~、小っさい~! かわいいですねー!」という黄色い声を浴びました。
しかも、その女性いわく「何かBoseってロゴが入ってるだけで音は良いんだろうなって思える」とのこと。
そう! それって大きいんですよね、ブランド力。
変な誤解は生みたくないですが、個人的には構造や音の仕組みを難しく説明しなくても、安心できる製品が「良品」としての理想の1つだと思っています。
ガイドを熟読しなければ使用できないものは、人によっては避けたいもの。
BTスピーカーが主流になりつつある現状を見ても、Bluetoothの手軽さがウケているのは一目瞭然なわけで。
そう考えると、「Bose」というブランドにより音への安心感があって、しかもデザインが良い。だから買う、それで良いと思うんです。
そもそも本機はそういうところを狙っている製品でもあるのです。
別売のシリコンカバーも、最近のBose製品でキーカラーとなっている3色展開で非常にポップ。

特にオレンジとセットで注文する人が多いらしいです。
これが私が思うヒットの理由。
そもそもスピーカーってモバイルと据え置きで、音質も使い道も全然違うものなので、そのどちらも兼ねられる本機は唯一無二の逸品なんですね。
ぶっちゃけBTスピーカーで迷ったら『SoundLink Mini Bluetooth speaker』!
と断言できるほどのポテンシャルです。
人気モデルですが、順次入荷予定らしいのでこれから検討している人も是非!
それでは、さらばー。
音楽の楽しみを変えるヘッドホン、『mico』

みなさんこんにちは。オーディオ、電子楽器など音モノ担当の玉造です。
前回のブログでは謎のペン立て(…と言い切っていきますよ!)を紹介しましたが、4月25日発売の6月号ではああいう(?)いつもは紹介しないような製品がたくさん出てくる予感!
ということで、今回は同じく6月号で紹介する、今までにないオーディオ製品をひとつ。

ニューロウェア『mico』
装着している人の脳波を検知して、自分のその時の気分に合わせた選曲をしてくれるヘッドホンです。
脳波はおでこ部分にセンサーを当てて検知します。
そもそもニューロウェアって何? という人もいると思いますので、まずはニューロウェアについて説明します。
ニューロウェア公式サイト(http://neurowear.com/)によると
“ニューロウェア”は東京を中心に活動する「ちょっと未来のコミュニケーション」を創造するプロジェクト・チームです。脳波や心拍など生体信号を用いたプロダクト/サービスのデザイン。プロトタイピング、デモンストレーションを行なっています。
……というように、メーカーではなくプロジェクト・チームなんですね。
今回取材をさせて頂いてお話を聞いたのですが、「コミュニケーション」というテーマを基にいろいろな実験的かつ面白い試みをしています。
その中には製品化している製品もあります。

ニューロウェア『necomimi』
実勢価格:7580円(Amazon価格)
リラックスしていたら耳が垂れたりするなど、脳波の状態を感知して動く猫耳です。
一時期いろいろなニュースサイトやテレビで話題になりましたが、この『necomimi』も新たな「コミュニケーション」のツールになり得る製品ですね。
他に開発されているツールだと、個人的にはこの製品が面白いと思いました。

ニューロウェア『ZEN TUNES』
音楽を聴く時の「無意識」な脳波情報を検出して、そのユーザーに対して潜在的に「リラックスに向いている」、「集中に向いている」曲を選びプレイリスト化してくれるiPhone向けアプリケーションです。ユーザーが選曲に対してどのような反応をしたかでプレイリストが生成されるので、自分でも思いがけない選曲をごくパーソナルなレベルでチャート化してくれるのです。
さて、話を『mico』に戻すと、『mico』は『ZEN TUNES』に偶発性を加えたようなモノになっています。誤解なきよう加えると、選曲から自分の脳波状態を知れるというモノではなく、もっと音楽との出会いに着目したコンセプトであるということ。
実は玉造もそこに関しては誤解していた部分で、実際に取材時に試してみてわかりました。

お話を聞かせてくれたのは、『mico』を企画したプランナーの土屋さん。

対応楽曲データベースが入った「iPhone」と『mico』を接続。アプリを通して選曲します。

候補楽曲がキャプチャー上に現われて、選ばれる間にふわふわとモーションしていく。
土屋さんによると、『mico』は「music inspiration from your consciousness」の略称ですが、この選曲されるモーションが、まるで“ご神託を受ける巫女”のようだという由来もあるのだとか。

選曲された後は、その曲を聴きながら脳波状態を3つの表示で表わします(画像の人物シルエット上)。
ここで検知されてる脳波は前述の通り、「無意識」のものであるため予想外な反応を見せることがあります。そこがこの製品の肝で、自分で気付かない潜在的な反応がわかるからこそ、ある種の気付きに繋がるのです。
例えば、玉造が試した三回は以下のような楽曲が挙がりました。

マイナー・スイング/ベラルーチェ

1/1/ブライアン・イーノ

アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー/ペリー・コモ
見事にジャズやアンビエントなどミドルテンポで展開されるまったりした曲ばかりがセレクトされました。取材時なのでまったりした気分のはずはないと思いたいし……、実際に意識的な部分ではそんなことはなかったのでこの選曲はちょっとした驚きでした。
他に表現が無いので気分という言葉で包括されていますが、実際は予め脳波データをタグ付けされた楽曲と自分の脳波のマッチングをもとに選曲しているので、一概に「落ち込んでいるからこの曲」のような言語化しやすい選曲にはならないんですよね。
これがいわゆる『mico』が「音楽との出会いに着目している」といった部分。
土屋さんによると「例えば、メタルという言葉は知らないけど、あの速くて重くて激しい音楽が好きな人がメタルと出会える、最終的にそうありたいデバイス」であると。
音楽を好きな人って、とにかくアーカイブを聴きまくっていろいろな知識を蓄えて自分の中で体系化していく。でも普通の人はそうでもない。だから後者の人は自分の好みの音楽になかなか気付けない。
でも『mico』が目指している部分は、自分の無意識下でマッチした楽曲をフックアップしてくれるから、今まで知らなかったけど自分にマッチする、そんな音楽と出会える。
ごく個人的な意見を言うと、『mico』は自分が思い描いた「理想のシャッフル機能」にとても近いんですよね。
音楽プレイヤーでシャッフル機能を使う時、いつも僕は「この流れだったら次あの曲流してくれたら最高なのに……」とか妄想しています。
自分で聴きたい曲に変えろよって? いや違う、そうじゃない! その曲を聴きたいんじゃなくて、選曲の偶然性を楽しみたいんです。さらに言えば、自分が思いもつかなかった流れをシャッフル機能に提供してほしい。
たぶん僕が「iPod Classic」で自分のデータ音源全てを常に持ち歩いているから、そう考えることだとは思いますが。
『mico』にはその理想の楽しみを実現する可能性がある。実際に聴いて楽しんでみてそう感じましたね。
近い将来、この『mico』を応用した「iPod」や「ウォークマン」が発売されたら、音楽の世界観はまた一つ変わりそうな気がする。そんな将来を玉造は待ち望んでいます。
タグ:mico
『Forest Notes』って何?

こんにちはー。オーディオ担当の玉造です。
最近のオーディオ業界と言ったら「無線化」、「ハイレゾ」の2つのキーワードが飛び交っていますが、今回は「無線化」の方のお話を。
最近の新製品スピーカー、コンポがBluetoothないしはAirPlayなどの無線伝送技術を搭載していることは、ほぼマストと言っていいほどになっています。
さらに言えば各メーカーとも音質向上を前提に、既に去年からNFCなど少しずつ無線技術が進歩して多様化が進んでいますが、一体今年はどんな進歩に向かうのか?
そんな中、JVC(ビクター)からこれまでにないワイヤレススピーカーが発表されました。

(右)
JVC(ビクター)『YG-FA30HV』
価格:オープン 実勢価格:31万5000円
(左)
JVC(ビクター)『YG-FA2HV』
価格:オープン 実勢価格:5万9800円
……なんだ、コレは……??
初見は製品の発表会だったのですが、まさにこのままの感想でした。
圧倒的なまでに「木が四角く組まれた立方体の何か」としか言えない見た目ですが、これBluetoothスピーカーです。
内部にエキサイターを搭載することで製品全体を振動させて音を発生させる仕組みになっています。
つまり、ある意味むき出しのスピーカーユニットそのものと言える。
いやーこの外観でワイヤレススピーカーだとはビックリですよね。
発表会では、製品イメージに合わせて森林をイメージしたような会場に、この製品が陳列されていて発表が始まるまでは会場に来ている全員がキョトンとしてしまいました。
こんな感じ。
この製品の一番のポイントと言えるインパクトある外観は、高い木工技術に定評のある飛騨高山の家電メーカー「オークヴィレッジ」が製作を担当。木材選びから仕上げまで全て職人による手作りです。
では天然素材に伝統工芸がふんだんに用いられたこのスピーカーで、何を聞くのか?
気付いてる人もいるかもしれませんが、本機は音楽再生向きの設計はされていません。
実はここがもう一つの大きなポイント。
発表会当日は製品発表と同時に、森林環境音を配信する「“Forest Notes”ライブ配信サービス」の概要も説明されました。
本機はこの配信サービスを再生するためのワイヤレススピーカーなのです。
この配信サービスの内容がとても斬新で、岐阜県・飛騨高山と宮崎県・諸塚村の森林にマイクを設置し、24時間集音&録音し続けてリアルタイムで「森の音」を堪能できるというもの。
家の中で春夏秋冬いつでも、遠方で実際に鳴っているキレイな自然音に浸ることができる。そんな素敵な配信サービスなのです。
サービス自体はPC、スマホ、タブレットなどからBluetoothで音を飛ばすのでややこしい設定などはありません。
発表会で少し音を聴いた程度でしたが、音がスピーカー全体から再生されていることも関係していると思いますが空間全体に音が広がっていくようで、森林をイメージする表現力が十分にありました。
このように「Forest Notes」シリーズは、製品と配信サービスが一体になった、空間演出も考慮した非常にコンセプチュアルなワイヤレススピーカーです。
あくまで音楽再生機器としての進化がメインだったワイヤレススピーカーが、今後は本機のようにこれまでとはひと味違う方法論で、家のリビングやパーティー会場などでより具体的なイメージで雰囲気を演出してくれる。
そんな可能性を考えていたら、妄想でこんなことを思いました!
「1ジャンル/シチュエーションに特化した配信サービスと一体で楽しむワイヤレススピーカーが増えて欲しい!」
権利関係など無視した妄想ですが、ライブ音源限定の配信サービスに合わせた音作りのワイヤレススピーカーとかね!
うーん、オーディオメーカーさん。音楽レーベルさんいかがですか?
是非前向きなご検討を~!