歴史に残るミラーレス機
前回のブログで、レンズ交換式カメラを6台も所持していることが判明した、
カメラ担当でもなんでもない、エンタメ担当の瀧です。
生まれて初めて予約購入した『OLYMPUS OM-D E-M5』ですが、
現在、売れ行き好調でほぼ全国的に入荷待ち、
発売日直前に予約を入れた方でもGW明けの受け渡しとのことで、
生まれて初めて予約を入れて良かったと実感する今日この頃。
さらに今年は全国的に桜の開花が遅れたことで
花見のシーズンにも間に合ってしまいました。
ということで今回は桜を中心に、
実際に撮ってみて気になった部分の簡易レビューをお送りします。
●世界初の5軸対応メカニカル手ぶれ補正
『OM-D E-M5』を触ってみて真っ先に驚くのがこれ。
少し写りが悪いのですが以下の動画を参考に。
機械側の補正なのに、対象物にまるで魔法をかけて動きを止めているよう。
半押し手ぶれ補正機能がデフォルトでオフになってるのですが、
これをオンにするとそのすごさが目に見えて体感できます。
静止画はもちろん、歩きながら動画を撮ってもまるでステディカムを使って撮影したかのような安定した映像が撮れます。
ちなみに『OM-D E-M5』はミラーレスなのになぜペンタ部分があるのかと揶揄されることのあるのですが、実は軍艦部にペンタプリズムが入ってない代わりに、肝となるジャイロセンサーがこの部分に入っているらしく、デジタルで蘇った『OM-D』も、ある意味工業デザイン的に必然性のある形になっていると言えます。これためだけに『OM-D E-M5』を買っても損はない画期的な機能。
ただ唯一のデメリットと言えるのが、半押し手ぶれ補正を効かせていると、ややレリーズタイムラグが起きるのが残念。
●夜間撮影
オリンパス機は高感度に弱いと言われてましたが、
3200~6400まではノイズも抑えられ常用レベル。
最大は何と25600! 5軸手ぶれ補正のおかげで、
手持ち1秒でもぶれずに撮影できそうなのが怖い。
ISO3200/f1.7/SS:1/60
ISO3200/f4.5/SS:1/2
ISO200/f9/SS:13.0 ※三脚使用
●仕上がり・色味
ISO200/f8/SS:1/320
仕上がりをNaturalで撮影。
空の青を自然に出しながらも、桜の明るい部分と暗い部分を潰さずに表現。
ISO200/f10/SS:1/320
仕上がりをiFinishにすると空の青さが強調された。
ISO200/f5/SS:1/500
周辺や細部も驚くほど解像する。
ISO200/f8/SS:1/250
コントラストを強調したい場合はiFinishのほうが見栄えがいいかも。
●デジタルテレコン&マクロ撮影
画面の中央部を2倍で記録するデジタルテレコンが便利。
デジタルズームとは違い、補正をかけながらの拡大のためパッと見では全く見分けできない。レンズキットのED12-50mmレンズだとテレ端で換算200mmになる。ちなみにこのレンズにはマクロ撮影機能も搭載され、デジタルテレコンとマクロ機能を使いこなせばけっこうな範囲をカバーできる。
ISO250/f6/SS:1/100 マクロ撮影
ISO250/f6/SS:1/80 マクロ撮影
ISO200/f6.3/SS:1/200 デジタルテレコン撮影
ISO200/f6.3/SS:1/160 マクロ&デジタルテレコン撮影
ISO200/f7.1/SS:1/250 マクロ撮影&ポップアート
● アートフィルターブラケット
1回のシャッターで複数のアートフィルターを記録するモードも追加。
アートフィルター・ジオラマ
『E-P1』にはなかったアートフィルターを試す。
続いてアートフィルター・クロスプロセス
ウォン・カーワイの映像のよう。カメラ側の処理だけで修正加工はせずにこれ。
ドラマチックトーンにすると『ブレードランナー』の世界に。
同じくカメラ側の処理だけでこの表現力。
とまぁ、ここまでさんざんレビューしといて、
画質モードをデフォルトの「ラージ ファイン」のまま撮影していたことに今更気づいたのですが(ドンマイ俺)、それでもたった2週間ほどしか使ってないのにもう既に歴史に残る名機の予感。強いて改善点を指摘すると電源ボタンの位置が悪くて片手てオンできないのと、再生ボタンが押しづらいことぐらい。
個人的には『OLYMPUS PEN E-P1』を買ってから3年、その間あらゆる後継機をスルーしてきましたが、初代ミラーレス機からの買い換えや一眼レフ機のサブ機、コンデジからのステップアップなど、全方位からの乗り換えにぴったりな機種だと自信を持っておすすめします。