新しいサイバーナビが凄すぎる!
D部の活動(?)に影響を受け、久々に体重計に乗ったら思ったより増えてて軽くショックを受けてるカーナビ担当の増谷です。
GWが明けると、カーナビは新製品発表が相次ぐ時期。
特にこの時期に発表されるのは各社のフラッグシップモデルなので、1年で一番カーナビが熱い時期です。
今年は9V型の超大画面搭載モデルが発表されたり、注目モデルは多いのですが、何と言っても衝撃的だったのはカロッツェリアの発表した「サイバーナビ」の新モデルです。
昨年モデルでは、実写映像をナビ画面に表示し、そこに情報を重ねる「ARスカウターモード」を搭載して、業界に衝撃を与えた「サイバーナビ」ですが、今年モデルでは、そのAR機能がさらに進化!
「AR HUD」と呼ばれるヘッドアップディスプレイ(HUD)を採用したことにより、フロントウインドウをナビ画面のように使うことが可能になったのです。
カロッツェリア
サイバーナビ
AVIC-VH99HUD
7月下旬発売予定
価格:オープン
予想実勢価格:32万円前後
「AR HUD」ユニットは、運転席の上、通常サンバイザーが取り付けられている部分に設置されます。
そして、その部分にルートや地図などの情報が表示されるのですが、運転席に座ると、それがフロントウインドウのちょっと先に浮かび上がっているように見えるのです。
現実の風景の上に、ルートや交差点名、走るべきレーンなどの情報が表示され、まさに拡張現実(AR)!! という光景が目の前に広がります。
昨年、初めて「ARスカウターモード」を目にした時も衝撃を受けましたが、まさかそのわずか1年後に、それを上回る衝撃的な製品が登場するとは予想していませんでした。
昨年の東京モーターショーなどで、カロッツェリアのブースに展示されているヘッドアップディスプレイは見ていたのですが、まさかこんなに早く製品化されるとは思っていなかったんですよね。
何と言うか「もっと未来の技術」だと思っていたものが、いきなり目の前に現われてしまったような……。
発表会の際には、実際に走行しながら「AR HUD」の表示機能を体験させてもらいました。(ちなみに、この時は運転席ではなく助手席側に「AR HUD」ユニットが取り付けられていました)
実際に走行しながら、この目で見ると、「パイオニアの実現したかった“AR”とは、こういうことだったんだ」というのが感じられました。
とにかく、現実の風景とのマッチングがスゴイ。
実際に風景の中に情報が浮かび上がってくる感じは、SFの世界のようです。
▼写真で見るとこんな感じですが、実際に座ると、もっと先に表示されているように見えます。ちなみに、逆光でまぶしい時などは、サンバイザー代わりになる機能も搭載されています。
だいたいフロントウインドウから3mくらい先に表示されているように見える設計だそうです。
その距離の設定が絶妙で、前を見て運転しながら目の焦点を変えずに情報を見ることができます。
もちろん、目線も前に向けたままで見えるので、安全度は従来のカーナビに比べて飛躍的に高まります。
▼地図の表示も可能。交差点で止まると3つ先の交差点名まで表示してくれたり、高速道路でもPAなどの施設情報を3つまで表示してくれます。
この表示には、パイオニアの培ったレーザー技術が使われているのですが、撮影時の裏話をすると、これが非常に撮りづらい。
レーザーで描画しているため、シャッタースピードが速いと写る部分と写らない部分が出てきてしまいます。
かと言って、あまりシャッタースピードを遅くするとクルマの振動などで、ピントがぶれてしまう。
当日はカメラマンの松川さんに、相当がんばっていただきました。
おかげで、良い写真が撮れたと思っています。
これだけの衝撃的な新製品が登場したということで、5月25日発売の『デジモノステーション』では、巻頭の新製品スクープのページで、ガツンと「サイバーナビ」のレビューをお届けしちゃいます。
より詳しい情報が読みたいという人は、ぜひ次号の本誌にご期待ください!