『よろしくメカドック』の作者と日産の新感覚モビリティに乗ってきたぜ!
暑い日が続きますね。乗り物担当の増谷です。
『デジモノステーション』本誌では「乗り×モノ テクノロジー」という面白そうな乗り物や、それにまつわるデジモノについてインタビューしてついでに(?)乗せてもらうという個人的趣味全開の連載ページをやっているのですが、今回はスペシャル編として特別ゲスト(!?)と一緒に横浜の日産本社まで行ってきました。
目的はこの乗り物に乗らせてもらうこと。
日産の『New Mobility CONCEPT』という新世代の電動モビリティです。
簡単に紹介すると、国土交通省が進めている新しい乗り物の規格に合わせて作られた2人乗りのコンパクトな電気自動車。
原付以上、軽自動車未満という街乗りなど近距離移動に特化した乗り物で、高速道路は走ることができませんが、街中をキビキビ走るにはちょうどいいサイズ感ですね。
まだ実証実験の最中で、販売の予定や価格などは未定とのことですが、こんな感じの乗り物が街中を走り回っているところを想像すると、楽しそうですね。
早く販売してもらいたいところです。
▼ドアはこんな感じに開きます。スーパーカーのガルウイングを思わせる動きが興奮しますね。ちなみに、ドアがないバージョンもあります。
▼充電口はこんな感じにフロント部分にあります。200Vの普通充電、約4時間の充電でおよそ100km程度の走行が可能になります。
乗員は前後に2人並んで座るというバイクに近い乗り方。
窓がないので、風を感じながら走れるところもバイクと似ています。
乗る前は「ちょっと不安定そうかな」とか思っていたのですが、走り出してみると予想以上に安定していて不安感は全くありませんでした。
それどころか、足回りの剛性感はスポーツカーに近い感じ。
モーターの加速力をいかして街中を駆け抜けるのは本当に楽しい時間でした。
何というか、それほどスピードが出ていなくてもバイクに近い疾走感が得られる感じで。
先走って個人的な感想ばかり書いてしまいましたが、今回ご一緒したのは僕が子供の頃に週刊少年ジャンプで『よろしくメカドック』などの乗り物マンガを描かれていた次原隆二先生。
そう。この『New Mobility CONCEPT』のイラストを連載ページで描いてもらうのです!
いやぁ、興奮しますね~。
僕のクルマに対するメカの知識は、ほとんど『メカドック』がベースになっていると言っても過言ではありません。
高校生の頃には、次原先生がその後に描かれていた『スーパーパトロール』というマンガに登場したのを見て、ヤマハのSDRというバイクを買ったんですよね。
そのバイクは今も持ってます。
壊れてて動かないのですが、これをきっかけに直して乗らなければ。
って感じで1人で興奮しておりますが、先生の絵を見たら同じように興奮が蘇る人も少なくないはず!
そんなメカドック世代の人たちは8月24日の『デジモノステーション』発売日をお待ちください。
懐かしのキャラクターも登場してますよ~。
ヤマハの電動バイク『EC-03』に乗って来ました
こんにちは。乗り物担当の増谷です。
梅雨時は屋外での撮影が多い乗り物担当には辛い時期です。
そんな、梅雨の晴れ間にヤマハの試乗会にお邪魔してきました。
お目当ては電動バイクの『EC-03』。
発売からはだいぶ時間の経っているモデルで、これまでも何度か乗ったことはあったのですが、なかなか広いスペースで試乗する機会がなかったので、この機会にガッツリ乗ってみたかったのです。
▼ヤマハ『EC-03』(価格:25万2000円)。スクーターっぽい外観ですが、エンジンや排気管がありません。全体的に細身のデザインも好みです。
簡単に紹介しておくと『EC-03』はバッテリーの電力だけで走るフル電動バイク。
50V/14Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載していて、1回の充電で43km走ることができます(平坦な道で時速30kmで走った場合)。
充電時間は約6時間で、車体に充電器を内蔵しているので、コンセントにつなぐだけで充電できます。
▼シートを開けると電源プラグが。これを差し込むだけで充電できるプラグイン方式です。充電器を持ち歩く必要がないので、出先でコンセントを借りられれば充電できます。
法的な区分としては、いわゆる原付スクーターと同じクラス。
当然、ヘルメットなどは着用する必要がありますが、クルマの免許を持っていれば乗れます。
最高出力は1.4kW(1.9PS)と同クラスのガソリンエンジン車と比べると数値的な馬力は劣りますが、乗ってみると非力さは感じません。
これは、電気モーターが出だしから最高トルクを発揮するので加速が鋭いためです。
操作は通常のスクーターと同じで、スイッチを入れてアクセルを回せば音もなく走り出します。
その加速が鋭いので、乗っている側は非常に楽しい!
試乗したコースはスタートから登り坂になっていたのですが、もたつくことなく加速していきます。
これは車体が56kg(バッテリー含む)と軽量に仕上がっていることも貢献していると思われます。
▼ちょっとした登り坂なら全く気にすることなく加速します。その加速感は無音なこともあって独特で面白いです。
それと、今回感じたのはコーナーリングがとても楽しいということ。
カーブでは行きたい方向を見るとスッと車体が寝て向きが変わります。
そこで少しアクセルを開けると車体が安定するのですが、エンジン車に比べてそこでのトルク変動が少ないのでとても扱いやすい。
車体も軽いのでタイトなUターンなんかも気持ち良く決まります。
あまりにも気持ち良くて、同じ所を何度も回ってしまい、ちょっと目が回ってしまったほど。
この感覚は、電動バイクに乗ったことない人にはぜひ一度味わってもらいたいです。
▼車体が軽いのもあってコーナーリングが気持ち良い。アクセルを開けた時の安定感はモーターのトルク変動の少なさを感じます。
電動バイクに乗ったことのある人は、まだ少ないと思われますが、乗り物として非常に楽しいというのが今回感じたことでした。
1回の充電で走れる距離が少ないという声も耳にしますが、毎日通勤している距離などで考えると、そこまでの距離を必要としている人はそれほど多くはないのでは? とも思います。
コンセントさえ確保できれば、行った先で充電もできるわけですし。
まだ新しい乗り物ながら、色々な可能性を秘めた電動バイク。
何より乗っていて楽しかったのが、個人的にはポイントでした。
今後とも『デジモノステーション』では、こういった乗り物ネタも充実させていきますので、よろしくお願いいたします!
カーナビもクラウドの時代に突入
すっかり暖かくなってドライブ日和が続いていますね。乗り物担当の増谷です。
GW前後のこの時期は、毎年カーナビの新製品が発表されるシーズンなのですが、今年は例年にも増して注目度の高い発表が続いています。
まず、カロッツェリアのフラッグシップモデル「サイバーナビ」。
実写映像に情報を重ねてナビに表示する「ARスカウターモード」や、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を使って前方の風景に情報を重ねる「AR HUD」など革新的な機能で毎年驚かされるモデルですが、今年もやってくれました。
AR表示を実現するために、前方をカメラで撮影しているのですが、その撮影画像を同社で運営する「スマートループ」のサーバにアップロード。
それを「サイバーナビ」搭載車同士で共有するという「スマートループ アイ」というサービスを発表しています。
渋滞しやすいポイントや、交通規制がされている箇所などの実写映像を見ることができるこの機能。見た目の派手さこそありませんが、クラウドの「スマートループ」とARの連携という新しい段階にカーナビのサービスも入ったということを感じます。
サービスの詳細などについては、5月25日発売号の『デジモノステーション』で紹介していますので、発売をお待ちください。
▼「スマートループ アイ」では、こんな感じでほかの新型サイバーナビ(AR用のカメラ搭載モデル)搭載車が撮影した画像を見ることができます。
もう1つ注目なのは、クラリオンが発表したサービス。
同社は「Smart Access」というクラウドサービスを既に展開していますが、その「Smart Acces」とグーグルの連携が発表されました。
利用可能になるのは音声認識技術の「Google Voice」とスポット情報を検索できる「Google Places」。
こうした技術を活用することで、例えばカーナビに向かって「お腹がすいた」と話すだけで周辺の食べ物屋が表示されるなどの使い方が可能になります。
しかも、グーグルの技術を用いることで、PCやスマートフォンなどと同じように使うことが可能になります。
▼発表会の場で握手をするクラリオンの泉龍彦社長(右)と、グーグルのアジア太平洋GEOセールスディレクターのリチャード・サー氏。
▼グーグルのサービスに対応したカーナビは年内に登場予定。発表会では、デモ機が展示されていました。
これまでのカーナビは、それぞれのメーカーが用意した地図やデータを使う、ある意味閉じた箱でしたが(一部、スマホなどを使って外部データを検索できる機能はありましたが)、クラウドとつながることで、グーグルなどの大きなデータを活用することが可能になります。
しかも、「Google Voice」は世界47カ国で提供されていますから、海外での利用も可能。
カーナビの海外展開の際に、大きな力となりそうです。
確実に未来への新しいトビラを開けた今期のカーナビ。
5月25日発売の『デジモノステーション』では特集を組んで紹介していますので、お楽しみに!
スマホやタブレットを乗り物で活用するために
ここ2、3日、暖かい日が続き、自転車でどこかに行きたい気分が盛り上がっている乗り物担当の増谷です。
最近は、乗り物に乗る時も地図などを見るのにスマホやタブレットが欠かせないという人も多いのではないでしょうか?
実際に、クルマや自転車にスマホやタブレットを装着するための製品も数が増えてきています。
僕もそんな1人ですが、今回は僕がクルマと自転車に乗る時に使っている方法をご紹介したいと思います。
まず、クルマに乗っている時ですが、画面が大きい方が見やすいので基本的に「iPad」を使っています。
▼使っているのはこんな製品(友人が海外通販で入手したものを譲ってもらったので、製品名等はわかりません)。
▼「iPad」を装着すると、こんな感じ。
ダッシュボードに吸盤で取り付けるタイプの製品もありますが、こちらはシートレールに装着したアームを伸ばすタイプです。
(万一、吸盤が外れると怖いので)
スペースは取りますが、しっかりと装着できるので安心です。
次に自転車に乗る時ですが、「iPad」では大きすぎるので「iPhone」を装着しています。
使っているのはTOPEAK(トピーク製)の『iPhone DryBag』という製品。
「iPhone」をハンドルバーに取り付けるクランプなども出ていますが、急な雨で濡れてしまうことや、転んだ時に不安なので、防水ケースに入れて装着するものを選びました。
▼こんな感じのケースに入れます。背面に装着用のアタッチメントが付いています。
▼アタッチメントの受けは、ハンドルを支えるステムというパーツに装着しています。
▼アタッチメントに装着するとこんな感じ。
▼こんな風に自転車用のナビアプリを表示させたりして使っています。もちろん、ケースの上からでもタッチパネルを操作できます。
自転車に乗る時は、それほど頻繁にスマホを見るわけではないのですが、目的地までの残りの距離が知りたい時や、道を見失ってしまった時などに地図が表示できるのはありがたいです。
クルマでも自転車でも使っていると、当然ながらバイクにも取り付けたくなってきます。
ただ、こちらに関しては、まだ良い方法を見つけられていません。
もちろん、自転車用のパーツを使ってバイクにも取り付けられるのですが、それだとあまり使いやすい位置に取り付けられないし、転倒のことを考えると不安も残ります。
バイクに取り付けるための専用品も出ているのですが、今ひとつピンとくるものがなく……。
まあ、冬の間はあまりバイクに乗らないので今のうちに色々探してみようと思っています。
現状、こんな感じでスマホやタブレットを装着していますが、最近はスマホのカメラをドライブレコーダーのように使える製品(クルマ用も自転車用も)なども出て来ているので、その辺りも試してみたいと思っています。
試してみたら、またこのブログで報告しますね。では!
ホンダの電気自動車に乗ってきました
寒い日が続きますね。乗り物担当の増谷です。
次世代の乗り物として期待を集め、電気を動力としていることからデジモノステーション的にも注目の電気自動車「EV」ですが、最新の「EV」の乗り心地はどんな感じなのか?
昨年8月から自治体・企業向けにリース販売されているホンダ『フィットEV』に試乗してきました。
▼車体は見慣れた『フィット』ですが、サイドに「EV」のロゴが光ります。
車内のデザインや操作系も通常の『フィット』と共通ですが、メーター周りの表記が違います。
▼画面右側のメーターがバッテリーの充電状態を表わすもの。マークが充電器になっているのがわかるでしょうか? 左側のメーターはどのくらいの出力を使っているか、あるいは回生しているかの表示です。
「EV」はエンジンがないので、キーを回してもエンジンがかかることはありません。
そのままアクセルを踏めば動き出しますが、音もなく進む感じが新鮮。
そして、出だしから思った以上の加速感があります。
これは、ガソリンエンジンでは回転数が上がってからパワーが出始めるのに対して、電気モーターは回り始めるところで一番パワーが出るという特性の違いからくるもの。
音もなく、それでいて力強い加速感は「EV」ならではの乗り味です。
『フィットEV』には「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つの走行モードがあるのですが、「SPORT」モードに入れると、その加速はさらに力強くなります。
軽くアクセルを踏み込んだだけでも体がグッとシートバックに押しつけられるような加速感。
最初に体感した際には思わず笑ってしまうくらいでした。
これだけ加速Gを感じるようなクルマは、ガソリン車ではなかなかありません。
しかも、どこからでもアクセルを少し踏み込んだだけでこの加速感が得られるので運転していて非常に楽しいです。
▼「SPORT」モードの時のメーター表示。赤い表示は気分を盛り上げますが、バッテリーの消費は早くなります。
電気自動車で問題とされるのが、ガソリン車に比べて航続距離が短い点ですが、この『フィットEV』は発表時点では「世界最高の電費性能」を売りにしており、一回の充電で225kmの走行が可能です。
そして、搭載されているカーナビには、バッテリーの残量で走行できる範囲を示す表示や、近くの充電施設を検索できる機能も搭載。
「電欠」の不安感を解消してくれます。
▼バッテリーの残量で走行できる範囲を表示。この時点では満充電だったこともありますが、想像以上に遠くまで走れることがわかるかと思います。
▼近くの充電施設を検索できる機能も。急速充電か100V、200Vの充電施設をそれぞれ探すことができます。
随所に「新しい乗り物」としての楽しさを感じた試乗でした。
今月1月25日発売の『デジモノステーション』本誌では、乗り物関連の最新技術を紹介する連載ページ「乗り×モノテクノロジー」で『フィットEV』の開発者にインタビューをしています。
興味を持っていただけたら、ぜひそちらもご覧下さい!