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6日連続更新!本誌連動企画『PowerShot SX280 HS』の魅力 1日目:ファーストインプレッション編

 [デジタルカメラ]

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こんにちは、デジカメ担当の加藤です。

デジモノステーション6月号(本日発売!!)のP.62~65に掲載されている「Advanced動画デジカメPowerShot SX280 HS」および「PowerShot SX280HSと280km自転車撮影旅行」はもうご覧いただけましたでしょうか。


本日から6日間にわたって、作例などを交えながら、本誌では伝えきれなかった『PowerShot SX280 HS』の魅力や自転車旅行のこぼれ話などを紹介していきます!


既に本誌をチェックした人はご承知とは思いますが、今回の主役『PowerShot SX280 HS』(愛称は「ニーハチマル」)について簡単に説明しますね。このコンパクトデジタルカメラは、カメラメーカー各社が力を入れている「多機能ハイズームコンパクト」というジャンルに属するカメラです。スリムサイズでありながら、光学20倍以上のズームレンズを備え、高画質かつ高感度性能、多彩なフルオート撮影機能、手ぶれ補正、Wi-FiやGPSといった先進機能など、ありとあらゆる機能をぎっちり詰め込んだ、オールマイティモデルを指します。

PowerShot SX280 HS
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【スペック】サ イ ズ:W106.4×H62.8× D32.6mm 重量:233g 撮像素子:1/2.3型裏面照射型CMOS 有効画素数:1210万画素 映像処理エンジン: DIGIC 6 液晶モニタ:3.0型液晶(約46.1万ドット) 焦点距離(35mmフイルム換算値):25~500mm相 当 開放F値:F3.5~6.8 手ぶれ補正機構:光学式&電子式 動画:1920×1080(フルHD) 最高感度:ISO6400 撮影可能枚数: 約210枚(エコモード時は 約260枚) 記録媒体:SDXC、SDHC、SD


『PowerShot SX280 HS』は、キヤノンが誇る映像処理エンジンの最新版「DIGIC 6」を初めて搭載したモデルで、動画性能が大幅に強化されています。今回の自転車旅行でもその動画性能の高さを実感できました(ここらへんの話は明日のブログで詳しくレポートします)。


前モデル『PowerShot SX260 HS』と比べて、外観上の違いはほとんどありませんが、電源を入れて真っ先に感じたのは「液晶モニタがずいぶんよくなったなあ!」でした。『PowerShot SX280 HS』のほうがコントラストが高く、発色もきれいでクリアに見えます。写真を拡大表示してピントチェックするのにも『PowerShot SX280 HS』の液晶モニタのほうが断然らくちん。ところが、スペックシートを確認してみると、両者とも3.0型、約46.1万ドットと同じ数値ではありませんか。こういう地味な改良は、僕のようなカメラマニアにはグッとくるものです。

液晶モニタの比較
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▲左が『PowerShot SX260 HS』、右が『PowerShot SX280 HS』になります。後者の液晶モニタのほうが、画面左にある枯れ木のディテールや波立っている湖面の様子がわかります。

能書きはこれくらいにして、実際の作例を見ていきましょう。『PowerShot SX280 HS』の売りの1つは、先程も申し上げた通り、コンパクトボディでありながら光学20倍ズームレンズを搭載しているところ。しかも「プログレッシブファインズーム」を利用すれば、解像度を保ったまま最大40倍のデジタルズームが可能です。本誌P.64に掲載されている作例をチェックしていきましょう(画像をクリックするとオリジナルデータが表示されます)。

1倍(25mm相当)
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▲国道15号からキヤノンSタワーを広角端で撮影。35mmフイルム換算で25mm相当なので、かなりワイドに撮れます。

20倍(500mm相当)
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▲光学20倍ズームで撮影。500mm相当の超望遠なので、キヤノンのロゴにグンと寄れます。ちなみに一眼レフで500mmの望遠レンズと言えば、プロ御用達の『EF500mm F4L IS II USM』になります。実勢価格はなんと101万8000円。焦点距離だけを切り出して比較するのはナンセンスですが、500mmってそれだけすごい世界なんです。

40倍(1000mm相当)
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▲プログレッシブファインズーム40倍で撮影。1000mm相当になります。一眼レフやミラーレスカメラでは考えられない焦点距離です。光学20倍ズームに比べると画質は少し落ちてしまいますが、上の写真をクリックして実データをご覧いただいたら、これで特に問題ないとおわかり頂けるはずです。

もう一つ作例を紹介します。DIGIC 6を採用することによって、『PowerShot SX280 HS』は動画性能の向上だけでなく、静止画の解像感も向上しています。本誌P.65に掲載されている作例を見比べてみましょう(画像をクリックするとオリジナルデータが表示されます)。ちなみに撮影条件は、両機種とも以下で揃えています。シャッター速度:1/200秒 絞り:F5 ISO感度:100 ホワイトバランス:オート

PowerShot SX280 HS
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▲遠景の木を撮り比べたところ、枝や葉のディテールがきちんと描写されているのが分かります。さらに奥のガードレールもしっかりと解像していますね。

PowerShot SX260 HS
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▲枝や葉はもやもやしていて、奥のガードレールや電線はにじんでいます。「これ、手ぶれしているんじゃないの?」と思うかも知れませんが、『PowerShot SX280 HS』と同様、無風の状態でカメラを三脚に固定して撮影しています。

以上、今回はファーストインプレッション編として、静止画を中心に『PowerShot SX280 HS』の魅力を紹介してきました。前モデルに比べて、きっちり進化していることを実感して頂けたと思います。

次回は、最大の目玉である“動画性能”についてレビューしていきますのでお楽しみに!
2日目の記事はこちらから>>>

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最新デジカメを持って旅に出た

 [デジタルカメラ]

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季節外れの日焼けラインが両腕にクッキリ残る副編・石田です。
前回のブログでちょこっとだけ報告しましたが、先日2泊3日のスケジュールでデジカメ担当の加藤とカメラマンさんの3名で、最新デジカメを持って撮影旅行に行ってきました。腕の日焼けラインはこの旅の名残です。

目的地、と言いますか目指したのは東京から280km地点!
しかも、移動手段はクルマではなく自転車。
もちろん自走式で、電動アシストタイプではありません。

使用させてもらった自転車、もとい! スポーツバイクはこちら。

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石田搭乗機
ライトウェイプロダクツジャパン
ソノマ D
価格:6万7200円

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加藤搭乗機
ライトウェイプロダクツジャパン
シェファードアイアン F
価格:6万3000円

最初に断っておきますが、石田も加藤も「自転車=チャリ」であって、「スポーツバイク」なんていうオサレなモノにまたがったことはありません。つまり自転車に関しては“ド”が付く素人。そんな二人が東京から280kmの地点を目指し、自転車で走りながらところどころで撮影を行なうんです。

まぁ、無事で済むわけがないですよね……。

初日から、というか走り始めてから約1時間、大田区に差し掛かった辺りから、普段乗り慣れていないスポーツバイクのサドルの上で、お尻が悲鳴を上げ始めます。そして、スタートから約4時間ほど走って横浜みなとみらいに到着した頃には右膝、戸塚辺りでは左膝もヤラれました。

初日の目標地点だった小田原には、20時過ぎに到着したんですが、もう完全に後悔してましたね。

ということで、この『2泊3日・自転車撮影旅行』の模様を本誌6月号と、このブログ上でレポートしていきます! スタートは本誌発売日の4月25日から。アラフォーのオヤジ二人がマジで走った280km、そこで撮れた写真、出会い、ハプニングをたっぷりお伝えしていきますので、ぜひお暇な時にでも覗いてやってください。

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『Lightroom』のマップ機能でGPSを活用する!

 [デジタルカメラ]

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こんにちは、デジカメ担当の加藤です。

いきなり宣伝になりますが、本誌6月号(4月25日発売)で、あるデジタルカメラと旅を絡めた企画を担当しています。そこで大活躍したのがGPS機能なんですが、

「デジカメにGPS機能なんて必要?」

と疑問を抱く人もいるでしょう。石田副編集長もその1人で、上記の企画が始まるまではGPS機能について懐疑的でした……。

しかし個人的には、旅先で写真をたくさん撮る人にとってはマストな機能だと思います。GPS機能があれば、写真データに対して経度や緯度の位置情報も一緒に記録し(これを「ジオタグ」といいます)、後日Googleマップなどの地図サービス上で写真を表示させて「ああ、こんなところにも行ったっけ……」と旅の思い出にたっぷりと耽ることができますから。

特に僕のような撮影目的で旅行に出かける人間は、必ずしも有名な観光地を訪れるわけではありません。旅行ガイドにも掲載されていないような僻地だったり、現地で偶然見付けたスポットだったり、道ばたで見かけた奇妙な被写体だったりすることもしばしば。そんな時にGPSがあると、わざわざ撮影場所をメモしておく手間が省けます。


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写真データにジオタグが埋め込まれていると、どこで撮影した写真なのかが地図上でひと目で確認できます。


「俺のカメラ、GPS機能ないから関係ないや……」

と思う人もいるでしょう。でもご安心を。GPSロガー(あるいはGPSレシーバー)で位置情報を取得し、そのGPSログデータ(位置情報とその取得時刻を記録したもの)を基に写真データにジオタグを埋め込めるんです! 最近ではスマートフォン用のGPSロガーアプリも多数あるので、わざわざGPSロガーを用意する必要もありません。しかも、ジオタグを写真データに埋め込むツールもフリーウエアが多数存在するので、こちらも追加投資ゼロ。実は手軽に始められます。


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僕はiOS用の『iTrail』というアプリを愛用しています。取得したGPSログデータはgpx形式やkml形式のファイルに書き出しが可能。


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GPSログデータを基に、撮影した写真データにジオタグを埋め込むツール。Windowsなら『GeoSetter』(左)、Macなら『GPSPhotoLinker』あたりがおすすめです。


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ちなみに前回のブログで紹介したRAW現像ソフト『Lightroom 4』にも同様の機能があります。ここで、手順を簡単に紹介しましょう。まず写真を読み込んで「マップ」機能に切り替えます。ジオタグを埋め込みたい写真を選択し、GPSログデータを読み込みます。「GPSトラックログ」メニューから「トラックログを読み込み」をクリック。


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事前にスマートフォンのGPSロガーアプリからパソコンへGPSログデータを書き出しておきましょう。GPSログデータを選び、「選択」ボタンをクリック。


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地図上に青い線が表示されます。これがGPSログデータです。


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続けて、先程の「GPSトラックログ」メニューから「選択した○枚の写真に自動タグ付け」をクリック。


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すると、地図上に写真が自動的に割り当てられます。これは、GPSログデータに記録されている位置情報および取得時刻と、写真の撮影日時をマッチングさせているので、スマートフォンとデジカメの時刻はきっちり揃えておくことを強くおすすめします。両者の時刻が狂っていると、写真が正しい位置にマッピングされず、かえって混乱しますよ……。


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拡大表示したところ。この写真が、長良川鉄道の赤池駅のすぐそばにある橋梁で撮影したことがひと目でわかります。こういうマニアックな場所で撮影する機会が多いので、僕はマジでGPS機能が欠かせません。


以上、ちょっと長くなりましたが、写真とGPSの素敵な関係についてご案内しました。カメラとスマートフォンがあればすぐに始められるので、興味のある方はゴールデンウィークにぜひ試してみてください!





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ガルパンデジカメ、始めます!

 [デジタルカメラ]

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ご無沙汰しております。
デジモノステーションでデジタルカメラなどの記事を書いている
デジタルグッズライターの山下達也です。
今回は、本誌編集長八島氏から新たな特命を受けまして、
再びこのブログに参加させていただくことになりました。

去る3月25日(月)の放送をもって(関東圏の場合)無事完結した、
アニメ「ガールズ&パンツァー」。
皆さんはご覧になりましたか? 
“美少女×戦車=戦車道”という奇抜な設定や、茨城県大洗町を舞台としたご当地アニメであることなどで
話題を集めつつ、蓋を開けてみたらとことん王道的な全12話(+総集編2話)のストーリーが展開し、
私達を素直に感激させてくれました。

この感動をこのまま終わらせてしまうのはもったいない!!

……というわけで、先日の「劇場版まどか☆マギカ×EXILIMコラボデジタルカメラ」に引き続き、
「ガールズ&パンツァー×EXILIMコラボデジタルカメラ」、作ってます!!

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既に公式ページで概要を発表し、3月30日(土)、31日(日)に開催された
『アニメ コンテンツ エキスポ 2013』では試作機の展示もさせていただいたのですが、
これに対して、ひッじょーーーーーに多くのお問い合わせを頂戴しております。
そこでここでは、八島編集長(好きなキャラは冷泉麻子)の指示に基づき、
まだお伝えできていない「ガールズ&パンツァー×EXILIMコラボデジカメ」
(長いので以下「ガルパンデジカメ」)の詳細についてお知らせさせていただければな、と。

まずお伝えしなければならないのが「このデジカメって何がウリなのさ?」ということですよね。

えー、その辺については過去記事ですが、「まどか☆マギカ×EXILIMコラボデジタルカメラ」のエントリーをご覧くださいませ。
カシオ「EXILIM」シリーズの誇る「ダイナミックフォト」という機能を使い、撮影した写真にキャラクターの画像を合成できることが本コラボデジカメ最大の特長。お気に入りのアニメキャラと一緒に記念撮影ができちゃうというわけです。

ただし今回は「ガールズ&パンツァー」というアニメの特性に合わせて、収録する画像をこれまでと大きく変えています。
これまでは、キャラクターの設定画像を中心に、版権イラストや名シーン画像など、バラエティに富んだ収録をしていたのですが、今回はそれをキャラクターの設定画像と戦車画像に大きく絞り込みました。

なぜか?

それはずばり「聖地巡礼」「ジオラマ撮影」に使っていただきたいから!

アニメに出てきたあの場所で撮影した写真に、苦心して作り上げた戦車のプラモと一緒に、
あのキャラ、あの戦車を合成しやすいように作っています。

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(編集部スタッフが個人的に訪れた際に撮影した写真を使用してみました)

気になる収録キャラは、あんこうチームの面々を筆頭に……

大洗女子学園の選手は全員単独で収録予定!! 

ライバルチームについてもダージリンやカチューシャなど、主要キャラクターはしっかりおさえています。

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実はこれ、当初は収録枚数の都合で(1枚増やすと経費がドーンとアップしちゃうんです……)

「アヒルさんチーム以下はチームで1枚にするか……」
「ライバルキャラも学校単位でまとめちゃいましょう」

というような妥協を考えていました。
でも、編集長の鶴の一声で、急遽主要キャラクターは最低1枚単独の画像を収録することに。
だってやっぱり好きなキャラは単独で使いたいですもんね!

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結果、公式ページ(2013年4月5日時点)や、ACEで配布したチラシなどでは
「収録画像60点(予定)」
となっておりましたが、現時点でこれが
70点以上にまでふくれあがっちゃっています(笑)。

もちろん、同様の発想で戦車の収録枚数も急増。
当初は大洗女子チームの戦車だけを収録する予定だったのですが、黒峰森の「ティーガーI」を筆頭に、
ライバル校戦車も一通り収録することになりました。
もちろん最終2話で大洗女子チームを震え上がらせたあの「○○○」の画像も収録予定です!

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もちろんその上で、美麗でグッとくる版権イラストも多数収録しましたので、
従来通りの楽しみ方もしていただけるはず。要望の多い水着イラストも収録済みですよ!(笑)

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……と、こんな感じで6月下旬の発送に向けてガシガシ作り込んでおります。
専用ポーチなどの特典グッズも順調に仕上がってきておりますのでお楽しみに。

詳細については4月25日(木)発売のデジモノステーション6月号をお待ちください。

なお、繰り返しますが、本デジカメは“現在、鋭意制作中”です。
収録画像などについてはまだまだ調整ができる段階ですので、本製品に向けたご要望など、どしどしお寄せ下さいませ。
Twitterで作品公式ハッシュタグ(#garupan)を付けてつぶやいていただければ、編集長・制作スタッフ、しっかりチェックしております。
皆さんの声を参考にさせて下さい! (個別にお返事はできないかもしれません。ごめんなさい)

もちろん「買ったぜ!!」っていうご報告もお待ち申し上げておりますよ!! 
台数限定なので、上限台数に達した時点で予約受付終了となります。

皆様どうかぜひ、パンツァー・フォーの心意気でポチッと……(笑)。
よろしくお願いいたします!!

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『Lightroom』によるRAW現像のススメ

 [デジタルカメラ]

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どもども。デジカメ担当の加藤です。

今回は「RAW現像」についてお話しします。

読者の皆さんも、本誌のデジカメコーナーで「RAW」という言葉をたびたび見かけると思います。ほとんどのデジカメは画像データをJPEG形式で記録しますが、ミラーレスカメラや一眼レフ、一部の高級コンパクトデジカメはRAW形式でも記録できます。「RAW」とは「生の」という意味で、つまり、デジカメの撮像素子が捉えた「生の画像データ」ということになります。

このRAWデータをいじるには、RAW現像ソフトが必要です。それぞれのカメラメーカーが独自に用意したRAW現像ソフトもあれば、アドビの『Lightroom』や市川ソフトラボラトリーの『SILKYPIX』といった汎用のRAW現像ソフトもあります。これらのソフトを使って、画像データの修整や補正を行なうのが一般的です。


「なんか面倒くさそう……」

そう思う人もいることでしょう。しかし、RAW形式で記録することにはいくつかメリットがあります。


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▲RAW現像ソフトの定番『Lightroom』。これ1本あれば、写真の管理から現像、Web公開、印刷まで全て行なえます。もちろん僕もベータ版の頃からずっと愛用しています!


【メリット1】ホワイトバランスを後から変更できる

RAW現像の最大の利点は、写真の色味を画質劣化なしに簡単に変えられることだと個人的には思っています。デジカメのオートホワイトバランス機能があまり正確ではなかったり、間違った設定のまま撮影したりして、写真が意図しない色味になったことはありませんか? RAWデータならば撮影後にホワイトバランスを簡単に変更できるんです。

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▲左は補正前のもの。日中に撮影したにもかかわらず、間違えて「電球」モードで撮影したため、青みがかった写真になっています。右は補正後で、本来の光源である「昼光」モードに変更した写真です。こちらのほうが自然ですね。

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▲ホワイトバランスの変更は、RAW現像ソフトのホワイトバランス調整機能で簡単にできます。プリセットメニューから「昼光」モードを選ぶだけ。色温度を直接入力したり、色かぶりを補正することもできます。JPEGの場合、このRAWデータのようにホワイトバランスのモードを切り替えることができません。しかも、画質も劣化してしまいます。

【メリット2】失敗写真の明るさをある程度まで直せる

大切な写真を極端に暗く(あるいは明るく)撮ってしまった経験は誰にでもあると思います。そんな失敗写真を自然な仕上がりで直せるのもRAWデータのメリットです。

RAWデータの中には、JPEGデータよりも多くの情報が含まれています。一見すると白飛びや黒つぶれが目立つ写真でも、実はハイライト部分やシャドウ部分にも階調が残っている可能性が高く、RAW現像ソフトで復元することが可能です。

百聞は一見にしかず。JPEGデータから補正した写真と、RAWデータから補正した写真を見比べてみましょう。


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▲まずはJPEGデータから。左は暗く撮ってしまった写真で、左は本来の明るさに補正したもの。ハイライト部分はだいぶ明るくなりましたが、シャドウ部分はまだまだ暗いですね。

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▲次はRAWデータです。上のJPEGデータと全く同じ方法で補正しましたが、シャドウ部の葉っぱのディテールが浮かび上がっているのがよくわかります。このレタッチ耐性の高さこそがRAWデータの利点ですよ!

【メリット3】レンズの各種収差をワンクリックで直せる

この世に完璧なレンズなんて存在しません。どのレンズにも欠点があります。直線が曲がって写ってしまう「歪曲収差」、光の波長によって色ズレが発生する「色収差」、レンズの中心部と周辺部の明るさが不均一なために写真の四隅が暗くなってしまう「周辺光量落ち」などが代表例です。

このような問題点もRAW現像ソフトなら簡単に直せます。特に『Lightroom』には「レンズ補正」という機能がありまして、大半のレンズの補正データを内蔵しているため、各種収差をワンクリックで自動的に補正してくれます。JPEGデータでもこの「レンズ補正」機能は使えますが、補正データがほとんど用意されていないのが現状です。


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▲左の写真は補正前のもので、地平線が歪んでいるのがわかります。広角レンズや高倍率ズームレンズを使うと、この歪みが出やすいです。右は『Lightroom』の「レンズ補正」機能で補正したもの。

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▲『Lightroom』の「レンズ補正」機能にある「プロファイル補正を使用」にチェックを入れると、使用レンズに適した補正が自動的に適用されます。この手軽さもRAWデータの魅力です。


RAWデータはJPEGデータよりもファイルサイズが大きく、パソコンの性能もある程度高くないとまともに現像もできないため、誰にでもおすすめできるものではありません。しかし、RAW現像は「失敗写真をなんとか復元したい」「写真の仕上がりを高めたい」という人には心強いソリューションだと思います。興味を持った方はぜひチャレンジしてみてください!


おっと、今回もまた熱く語ってしまいました……。


タグ:RAW RAW現像
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担当:グラビア/玩具/ガンダム

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