うるとらぶっく!
特撮は「ゲキレンジャー」で止まっているPC担当村田です。
PC業界は今、ウルトラ。時代はウルトラ。ウルトラの波が来ております。
東芝のウルトラブック『R631/28D』(13.3型)
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説明しよう! ウルトラブックとは、21mm以下の薄型・軽量パソコンのこと。具体的な決まりは最厚部が「21mm以下」であること、インテルの第2世代CPUを使っていることだけだが、基本的に電源オフからスリープ状態で使うという、タブレット的に使えるパソコンなのだ!
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コレが東芝のウルトラブックだ!
●端子の数
▲USB 2.0×2、USB 3.0×1、HDMI端子×1、SDカードスロット×1。HDMI端子、便利ですよね、Windowsならではで。
(参考:MacBook Air 13.3型はUSB 2.0×2、Thunderboltポート×1、SDカードスロット)
●CPU・メモリ・駆動時間
▲CPU は「Core i5-2467M(1.60GHz)」、メモリは4GB。駆動時間は標準で約9.0時間。グラフィックを強化した、第二世代「Core i」の低電圧版CPUですね。
(参考:MacBook Air 13.3型は「Core i5(1.7GHz)」、メモリ4GB、MacBook Airは最大7時間、スタンバイ時間最大30日間)
●通信
▲ウルトラブックはWiMAX内蔵のものが多いのです。ひらいてすぐにネットにつながる、というのもポイントの1つ。
(参考:MacBook Air 13.3型はIEEE 802.11n、Bluetooth)
●重さ
デジタルスケールに載せてみると、実測1.096kg。軽いー! でももうちょっと軽くてもいいー! というか11型が欲しいー!(希望)
(参考:MacBook Air 13.3型は1.35kg)
●サイズ
▲W316.0×H8.3~15.9×D227.0。非常に薄いです。板っぽい。
(参考:MacBook Air 13.3型はW325×H0.3~1.7×D227)
パソコンでなければいけない、てな人に、今までより薄く、より軽くなった11型・13型のパソコン(スマホにはない大画面・高性能)はささりますよね~。うーん、もうちょっと軽ければ欲しいです。
対MacBook Airの側面もある「ウルトラブック」。この新ジャンルは、今までのモバイル系PCを飛び越えて、より薄く、より軽くより高性能になったパソコンのこと。あまりに薄くて軽いと、性能もイマイチなんじゃないの? なんて思われる向きもあるかもですが、一昔前のネットブックとは違い、性能は格段にアップしています。
非常に近しいコンセプトのUltrabookとMacBook Airは、OSが違うため、どちらがイイ!とは言い切れません。が、完全にプライベート利用で、多少なりともMac OSに興味がある人ならMacBook Airも、非常に魅力的な選択肢かと思います。やっぱり、触っていると楽しいですし。
一方、ビジネス用途も考えている人ならウルトラブックが良いですね。WindowsとMac OSでは、まだファイルも互換しないことがままありますし、Windows歴が長い場合、OSへの慣れも必要ですし……。
それにしてもホームノートとしての「ノートパソコン」と、モバイルとしての「ノートパソコン」は、これからさらに分かれていくんでしょうね。前者はよりデスクトップ寄りに(そういえば富士通の秋冬新製品では1TB搭載ノートなんてのもありました)、後者はよりタブレット寄りに。今後の進化が楽しみであります。
あきらめないモバイル
こんにちは、PC担当村田です。
10月25日発売の「デジモノステーション12月号」は、今、まさに校了中。校了中なう、です。
1カ月ほど前に発表されたNECや東芝に続き、ソニー、東芝(第2弾)、富士通と、続々発表された秋冬モデルのチェックに追われつつ、本日はその中から注目の1機種をご紹介。
富士通『LIFEBOOK SH76/E』。
ポイントはこの3つ。
●ドライブ搭載で、世界最薄!
(本体厚16.6~23.2mm)
あれ、これ薄いの? って思われがちなのですが、
この最薄はですね。「ドライブ搭載機」で、「最厚部」が最薄、なんです。
実物の厚み、本当にドライブ厚しかないです。がんばったなあ。
あと、液晶が薄すぎて、編集部で試用したときには「これ折れないかな……」とずっと心配でした。
●軽量
モバイルと言うにはちょっと気になる1.34kg。
なのですが、ドライブを外せる「モバイルマルチベイ」仕様なので、ドライブを空にする(←ベイカバーはオプション)と1.2kg程度まで下がります。うむ、これならOK。
●長時間駆動
『SH76/E』は、標準バッテリーで13.7時間。
フツーに考えてみても、これ、長いです。あと、先述のモバイルマルチベイでは、バッテリーをベイに組み込むことも可能で、そうすると18時間にのび~るのび~る。
これより長いバッテリーのモバイルPCは、国内・海外含め店頭モデルでは片手で数えられる程度です。
さて、ドライブを搭載し、CPUもCULVではなくノート用のCPUを搭載した本機を、
PC担当ムラカナさんは、「あきらめないモバイル」と呼んでおります。
ほかにも東芝の「世界最薄13型」であるウルトラブック、ソニーの「VAIO S」の15型(フルHD!)も超注目しております。特に、「対MacBook Air」と目されるウルトラブックは、モバイル向けWindowsの新しい流行となりうるのか!?
詳しくは10月25日発売の「デジモノステーション 12月号」の「Scoop」で!
……というところで、校了作業に戻ります!
ド、ドロン!
パソコン作りは人力ですっ!
こんにちは。パソコン担当の村田です。
NEC米沢事業所へのプレスツアーに参加してきました。
そびえたつ米沢事業所。ここは開発拠点で、主に「LaVie」や「VALUESTAR」など、パソコンを開発しています。ちなみにNECのパソコン事業は、レノボとの提携で7月に「NECパーソナルコンピュータ」として生まれ変わったばかり。
実は、パソコンって人が組み立てているんです。機械じゃないんです。人力です。
工場というと、流れ作業的なイメージがありますが、パソコンは一筋縄ではいかない。
なぜかというと、
「BTO」
があるから。
※BTO(Build to Order)…ユーザーが、パソコンのパーツを自由に組み合わせられる購入方法。Webなどで構成パーツをカスタマイズしてポチッと注文、などです。
米沢事業所に、BTO式で注文されるパソコンは1日約4000台(全体の半分)。出荷は1日15回にも及びます。BTOの細かなパーツ違い製品への対応に加え、土日の販売前の木曜日に注文が集中するなど、日ごとの注文数に大きな変動があるため、工場ではトヨタ生産方式として知られる「カンバン方式」を採用しているとのこと。
※カンバン方式…「カンバン(看板)」と呼ばれるカードを使った、在庫の管理方式。使用した分だけ部品を補充し、在庫を必要最小限に抑えることができます。
▲パソコンは、人が組み立てるのです! 1ラインに3人や7人など、生産量に応じたフォーメーションがあります。効率を考え、あまり体を動かさずとも良いように、パーツは肩の高さに揃えて置かれています。
▲この工程はこうしたほうが効率が良い、という話をするためのボード
パソコンのパーツは約1000個ほど。湿度も管理し、必要な時には噴霧!
さて、今回のプレスツアーでは、開発中の製品のお披露目がありました!
早速チェーック!!
●視線でカーソルを操作できるパソコン
網膜に赤外線を反射させ、マウスを使わなくても、視線の移動だけでカーソルを動かせるパソコン。システムはディスプレイの下に設置されてます。
デモでは、画面の右側を見れば写真データがスクロールし、注視すればデータを選択、拡大して表示する、などの操作ができました。使う前に、キャリブレーション(位置の設定)を行なうと、かなり高い精度で動きます。メール打ちながら、デスクトップに置いたファイルを見てデータを開くとか、うーん、便利! 色々なことに使えそうです。早く実用化して欲しいですね。
●タッチパネルの触感が違う「大画面ハプティクス(振動)」技術
同じパネル内でも、利用シーンに応じて振動するタッチパネル。例えば、ペイントソフトで消しゴムと鉛筆を使う、という場合に、鉛筆は細かい振動、消しゴムはゆっくりした振動、など、使用感を感じさせる振動が行なえます。UIやゲームなどで、より楽しいタッチ体験を提供。細かい設定もできます。
●人感センサーで自動的に画面をオン/オフ
近接センサーを用い、約1秒でのディスプレイオン/オフが可能。人物検出の位置情報の調節や、服の柄による非検出など、実用レベルまでこぎつけるまでに大変だったそうです。法人向けデスクトップ・ノートPCには既に搭載済み。コンシューマ向けにも搭載しないかな~。
●スクラッチリペア
特殊なフィルムで、細かい傷がすぐに回復する技術。5年前の開発時はスプレー式だったものの、コスト高や異物混入などの問題があったスクラッチリペアですが、これをフィルム式にすることで、光沢のあるなめらかな質感やデザイン的な塗装が可能になりました。今のNECパソコンに搭載されている技術ですが、なんと、次世代スクラッチリペアを開発中だとか。
そして、大注目!
●厚さ9.9mm、重さ350gの、7型モバイル「MGX」
ヒンジは360度回転。現時点では、OSにAndroidが搭載されています。
大きさは手のひらより少し大きい程度で、持った感じも非常に軽い! 無線LANとHSUPA
を内蔵するなど、モバイル機として十分の通信機能を搭載した本機。この技術をウルトラブックに転用することもできる、とのことで、今後の新機種に期待が高まります。
さてロビーには、NECが1982年に発売した16bitパソコン『PC-9801』が展示されてました! 今は「OS:Windows 7 64bit」のように、64bitが主流ですね。約30年の進歩に思いを馳せつつ、米沢を後にしました。
何て読む?
ことあるごとに「全然関係ない」話をするのが好きなPC担当村田です。
私が「全然関係ないんですけどー」と言い始めたら要注意です。アップルのりんごマークをかじったのは誰か?という話を始めます。
そんなある日、「全然関係ないんだけど」と逆にデスク・岡部さんに声をかけられました。
「これ、何て読むか知ってる?」
見たことある! これは操作UIまわりでおなじみのあいつ。
この辺でおなじみ
「ああ、あいつ!」となったのですが、いかんせん名前が出てこない!
というと、まるでド忘れしたようですが、最初から知りませんでした。
仕事そっちのけで調べたところ、これ、なんと「option」キー。ほかにも、
が「command」キーだったり
が「shift」キーだったりと、
いつも見ているわりに、意外と知らないキーの読み方が、Macのヘルプにまとまっていました。
Mac OS X のキーボードショートカット
Windowsに負けず劣らず、Macにも色々なショートカットがあります。というわけで今回は、私が良く使う意外と便利なMacショートカットをご紹介します(若干マイナーなセレクトになりました)。
その1 デスクトップの表示:command + F3
なぜか上述のヘルプの中にはなかったのですが、起動しているソフトが画面外に逃げ、デスクトップが表示できるショートカット。F3のみ押すと、起動アプリのサムネイルが表示されるのですが、コマンドと組み合わせると、起動アプリが画面外にはけます。これにshiftを加えて、command + F3 + shiftを押すと、異様なほどゆっくり画面がはけて、若干イラッとするのでぜひお試しください。
その2 起動中のアプリケーションを切り替える:command + tab
WindowsでいうAlt + Tab。Webページを眺めながら文章を書く時や、プライベートなメールを見ているときに、誰かが後ろを通りそうだ!という時に、サッとソフトを切り替えられる、知っておくと時間短縮になるばかりか、精神的にも安心できる意外とお役立ちのショートカットです。
その3 環境設定を起動:command + ,
ショートカットにカンマを使うという、「Macに詳しい自分」を演出できるショートカット。起動ソフトに応じて、最前面で使っているソフトの環境設定が起動します。ブラウザ周りの設定をちょいちょい変更する際に活用しています。
その4 起動ソフトを全部保存して再起動:control + option + command + イジェクト
最終手段にぜひ。起動していないソフトからさくさく終了していくので、一瞬「あれあのメモ保存したっけ」と不安になりますが、ソフト終了時に保存するかどうかを選択できます。特に、使っているMacが不安定だったりすると有効なショートカットですが、短時間に繰り返しすぎると起動しなくなることもあるのでご注意を(経験談)。
オマケ:
Macユーザーの間では有名な、option + shift + kのショートカット。
実はアップルのりんごマーク
が出ます。
全然関係ないですけど、このリンゴ、誰がかじったんですかね。
Windowsユーザーと新型Macbook Air
パソコン関係にあまり詳しくない知人から「MacAIRって有線ランはつかえないの?」,(原文ママ)と、“Air”の意義を覆す質問をメールされたPC担当ドザー村田です。ちなみに、ご存知の通り、専用のLANアダプタをつければ有線LANは使えますけれども。
※ドザー:Windowsユーザーのこと
今日は、若干今さら感がありますが、新型「Macbook Air」について。
新しくなった「Macbook Air」と、初代「Macbook Air」との大きな違いは、次の2点。
●CPU→Core i5!
●OS→Lion!
【Core i5】
Core i5への進化は非常に大きなところで、従来のCore 2 Duo搭載機に比べ、全体のパフォーマンスが公称で2.5倍となったというスペックアップ。インテルの第二世代「Core i」シリーズの特長でもある、グラフィックス機能を中にくっつけたCPUで、グラフィックス性能がとても向上しています。なかなか最新CPUが載ることのないMacの中で、「Macbook Air」は一般的なPCとしても、一気に最新モデルの仲間入りを果たしました。
インテルの次のCPU「IvyBridge」(今までよりさらに動画性能アップ!)は、まだ未発売で、年末・年始あたりでの正式発表が噂されているもの。つまり、「Macbook Air」のCPUについては、今後しばらくは「より上位のものが出る」可能性はかなり低いのです。
【Lion】
最新OS「Lion」の特長は、マルチタッチジェスチャー。Windowsユーザーにはあまり馴染みがないジェスチャー機能ですが、最新の「Macbook Air」では、これが「iOS」ライクになりました。
例えば、ブラウジング。
▲指を下に引くと、画面も下に(スクロールバーと逆)。
今までは、指を下に引くと、画面は上にスクロールされました(スクロールバーと同じ)
例えば、スワイプ機能。
▲3本指で「アプリの切り替え」。
今までは、(アプリによりますが)「前に戻る・次に進む」の機能。
「iPhone」ユーザーが初めて「Macbook Air」も買ってみました、というユーザーに配慮されたOSに進化した感じです。ただし、特にブラウジングの操作など、今までと逆の感覚に最初は違和感も……(設定で今まで通りに戻すこともできます)。
このほか、「iPhone」のアプリ一覧と同じ感覚で、「Macbook Air」に入っているアプリを一覧で表示する機能や、近くにあるほかの「Lion」を検出して、ドラッグ&ドロップ(ピアツーピア)で直接ファイルのやりとりをすることができる「AirDrop」機能などがあります。
▲アプリが一覧表示に
というわけで、迷っているなら“買い”の新型「Macbook Air」。初代モデルユーザーの自分としては「初代より40gも重くなってるんだからね!」、また、Windowsユーザーの自分としては「べ、べつにMacのことなんて好きじゃないんだからね!」って言いながら、頭上のぶどうを見上げる狐のように、新型「Macbook Air」を指くわえながら眺めていようと思います。
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